性悪な孫が可愛い ７【ツイステ】

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闇の鏡を通り、スカラビアへと到着したユウたち。

外の冷たい空気とは違い、真夏のようにカラッと乾燥した暑さを体感する。


そのままジャミルに案内され、談話室へと通されたユウとグリム。







「客人のお出ましだ。みな、歓迎の音楽を！」


「にゃっはっは！オレ様ほどの有名人ともなるとこんなに歓迎されちまうのか」

「さあ、冷める前にどんどん食べてくれ」

「いただきまーす！あむっ！」







グリムとユウは目の前に置かれた様々な料理をジャミルに勧められるがまま食べていく。

そんな時、料理を食べているグリムたちに近づく人物が１人……。






「……お前たち、なにを騒いでる？」


「「り、寮長……！」」

「カリム……」







その場に現れた、スカラビア寮長のカリムを見るや突然、音楽は鳴り止み、寮生達はご機嫌を伺うかのように怯えた目でカリムを見つめた。







「どういうことだ、ジャミル。

客を呼ぶなんて、オレは聞いてないぞ！」

「カリム、これにはワケが……」


「な、なんか怖そうなヤツが来た……」






グリムの言葉に「うんうん」と頷くユウ。







「客を呼ぶときは、必ず先に報告しろと言ったはずだ！

そうすれば…………


もっとスゲーご馳走と音楽隊を用意できたのに〜〜！」

「えっ？」







先ほどまでの空気は何処へいったのか、カリムはユウとグリムに笑いかけた。






「よう、おふたりさん。よく来たな！

出迎えのパレードもなくて悪い！


オレはスカラビアの寮長、カリム・アルアジ−ムだ」







カリムの友好的な態度に、ユウとグリムは少しだけ困惑していた。

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