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「「親父殿!?/リリア様!!」」
シルバーとセベクが急いでリリアの元へ駆け寄る。
リリアは今の一瞬でAによって投げ飛ばされてしまったのか、ボロボロになっていた。
「ぐっ…」
「油断したのか、リリア。茨の谷の元近衛兵ともあろう者が、情けない姿だな」
「ふっ……わしとしたことが、感覚が鈍ったのやもしれんな。
愛娘が相手で、つい油断してしもうたわ。
……あんなに小さかったコウモリが…………成長したのぅ」
リリアはそう言うと、口に溜まっていて血を地面に吐き出し、再び立ち上がろうとした。
「親父殿!無理をしないでくださいっ」
「バカ言え。わしはまだまだやれるわい」
「リリア様、ここはお下がり下さいっ。どう見ても手負いです!」
シルバーとセベクがリリアを必死に止めるが、リリアは手負いになってもなお目線はAにしか向けていない。
そんなリリアを見て、マレウスがリリアの行く手を阻んだ。
「何をするんじゃマレウス」
「あいつを正気に戻す前に、お前が死んでは元も子もない。
ここからは、こいつの幼馴染みである僕が請け負おう。
お前たち、その手負いの年寄りをしっかり避難させておけ」
「「はいっ」」
シルバーとセベクはマレウスの護衛として逆らうことができない。
故に、言われた通りリリアを守ることしかできない。
後ろでリリアが何か叫んでいるのを無視し、マレウスはAの前に立った。
「……こんな方法を使わずとも、お前を正気に戻せると期待していたんだがな」
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寝子/猫 - ズビッズビッ、、、ぜ、全然泣いてないけどズビッズビッ、どことなく共感してしまう過去の回想シーンズビッ こ、更新まってますズビッ (10月7日 0時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - もう泣いてしまっていますよ、これは本当に良すぎます(´;ω;`) (7月21日 13時) (レス) @page41 id: 249aa4a194 (このIDを非表示/違反報告)
ララリン - 面白いです!続きが気になります! (7月15日 19時) (レス) id: 6fc5591da7 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 更新、ありがとうございます!!すごく楽しみにしていました!!面白かったです! (7月10日 23時) (レス) id: 481fd4ed05 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - めちゃ続きみたい!! (2023年3月20日 22時) (レス) @page48 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もぶピ | 作成日時:2021年4月28日 13時