３９ ページ39
「お待ち下さい、マレウス様っ」
「シルバー！貴様、若様の提案に異議を唱えるつもりか！不敬であるぞ！！」
「だがそんな無理やりな手段では、姉さんは救われない。
そんな、暴れた獣を麻酔銃で眠らせるかのようなこと……っ」
シルバーがそう言うと、リリアが口を開き言葉を遮る。
「シルバー……我が息子よ。
お主の姉に対する想いはよくわかっておる。
じゃが、事態は深刻なまでに膨れ上がってしもうた。
残念じゃが……これもあやつの為。国の為……わかってくれぬか？」
「……親父殿は、それでいいんですか」
「すっかり傷心しきったダメな親父に、それ以上むごい質問はせんでくれ」
そう言うと、リリアはマレウスと共にAのいる方向へと真っ直ぐに向かって行った。
「親父殿……」
「シルバー。永遠の眠りにつくと言っても、あいつの”時”が止まるだけだ。
呪いを解く方法は……殆ど無いに等しいが、できる限り僕もどうにかする。
……辛抱してくれ」
「……はいっ」
拳を強く握りしめ、意を決したような顔を浮かべ、リリアの後を追いかけた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1279人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
寝子／猫 - ズビッズビッ､､､ぜ、全然泣いてないけどズビッズビッ、どことなく共感してしまう過去の回想シーンズビッ こ、更新まってますズビッ (10月7日 0時) (
レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - もう泣いてしまっていますよ、これは本当に良すぎます(´；ω；`) (7月21日 13時) (レス) @page41 id: 249aa4a194 (このIDを非表示/違反報告)
ララリン - 面白いです！続きが気になります！ (7月15日 19時) (レス) id: 6fc5591da7 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 更新、ありがとうございます！！すごく楽しみにしていました！！面白かったです！ (7月10日 23時) (レス) id: 481fd4ed05 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - めちゃ続きみたい!! (2023年3月20日 22時) (レス) @page48 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もぶピ
| 作成日時：2021年4月28日 13時
