リリアの娘がオバブロする話【ツイステ】

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「ヒッ！何！？拙者なんかしました！？

顔の造形が異様に整ってる女の人に睨まれてると人形に見られてるみたいで恐いんですが！？」







ビクビクと脅えているイデア。Aはそんなイデアを見て口元を歪ませると、イデアの腕にするりと巻きつくようにしがみついた。







『♪』


「な…な……オルト……助けて……」


「なになに？ふむふむ……

Aさん、兄さんに興味があるんだって！

行く当てもないから、兄さんのところに泊めてほしいんだって」







そう言われイデアは全力で首を横に振った。







「は！？嫌に決まってますが！？

見ず知らずの女の人を部屋に連れ込むなんて……

しかもこの人妖精族なんでしょ！？ここは人間の拙者ではなくマレウス氏を頼るべきでは！？」







そう言われた瞬間、Aはオルトの方を見て口を開く。







『(マレウスの所には戻りたくないの……

お願い…一晩だけでいいの)』


「そっか…Aさんにも何か事情があるんだね。

ねぇ兄さん、可哀想だよ。放っておけないよ」







オルトのお願いには滅法弱いイデア。

苦渋の表情になり、絞り出すかのようにイデアは小さく応えた。







「わかりました……一晩だけなら…」








そう言われた瞬間、Aは笑みを浮かべてイデアの腕にすり寄った。







『(これで野宿しなくて済んだわ。

それに、こんな顔の良い人間の男がＮＲＣにいたなんて……思わぬ収穫ね)』


「(はぁ……オルトの頼みじゃなかったらすぐにでも走って逃げてるのに……

やたら距離感近いしこの人…

拙者もっとお淑やかで清楚な人が好みなんだが…)」

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