２７ ページ27
ディアソムニア寮を飛び出していったA。
学園内の誰もこないだろう薄暗い森の中に来ていた。
『マレウスもあの人も……私よりあの人間を守ろうとするのね……
ふっっっざけんじゃないわよ！！！たかが人間の小娘なんかに執心しちゃってバカじゃないの！？』
そう言ってAは近くの木を思い切り蹴りつける。
木を蹴りつけたことで、木の上で眠っていた鳥たちが起きて飛び去っていく。
飛び去っていく鳥たちを見てAは虚しくなり近くの岩に腰かけた。
空を見れば木々の隙間から高くなった月が見えていた。
夜の眷属のAにとって、この時間帯は主な活動時間。人間で言う昼間だ。
しかしここに来てからストレスなどで一睡もしていないことから、Aの頭の中は常にモヤがかかったような状態が続いていた。
『……さっきの移動のせいでしばらくは魔力を使えない。
この私が野宿するハメにはるなんて』
自虐的な笑みを浮かべていると、奥の方から何かが飛んでくるのが見えた。
『光る……棒？』
「もう兄さんったら……興奮しすぎでペンライト飛ばしちゃうなんておっちょこちょいなんだから」
「ご、ごめんって……新しい打ち方が結構激し目で……
と、というかオルト、そんな離れないでっ！暗い！」
「そんなに怖がらなくても何もいないよ？……あれ？」
「何？ヒッ！？」
そこに現れたのは、髪の毛が燃えている人間と同じく頭が燃えている機械の少年だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1279人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
寝子／猫 - ズビッズビッ､､､ぜ、全然泣いてないけどズビッズビッ、どことなく共感してしまう過去の回想シーンズビッ こ、更新まってますズビッ (10月7日 0時) (
レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - もう泣いてしまっていますよ、これは本当に良すぎます(´；ω；`) (7月21日 13時) (レス) @page41 id: 249aa4a194 (このIDを非表示/違反報告)
ララリン - 面白いです！続きが気になります！ (7月15日 19時) (レス) id: 6fc5591da7 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 更新、ありがとうございます！！すごく楽しみにしていました！！面白かったです！ (7月10日 23時) (レス) id: 481fd4ed05 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - めちゃ続きみたい!! (2023年3月20日 22時) (レス) @page48 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もぶピ
| 作成日時：2021年4月28日 13時
