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「ふわぁ〜〜〜……おいA、さっきからうるせぇぞ」


「誰だ?どうして姉さんの部屋から出てきたんだ」






シルバーは男を見てそう言う。


Aは額を押さえ溜息をつく。


そしてシルバーはようやく察しがついたのか、男の方に詰め寄っていく。






「悪いが、今すぐ出て行ってくれるか」


「あ?お前誰だよ」


「出ていけ」






シルバーは男を睨み付けながらそう言う。







「は?意味わかんねぇ。チッ、言われなくても出てってやるよ!」


『あ、ちょっと!』







引き留めようとしたが、男は自分の荷物を持って家を出て行った。


その場にはAとシルバーだけが残った。







『ちょっと勝手なことしないでくれる!?』


「…………」


『ねぇ聞いてんの?シカトぶっこいてんじゃないわよっ』







Aがそう言ってシルバーを睨み付けると、シルバーは白い目でAを睨み付ける。


その目にAは一瞬だけ怯んでしまった。


そして、シルバーはとんでもないことを言い出す。







「やはりマレウス様の仰る通り……


姉さん、貴方をナイトレイブンカレッジに連れて行く」


『はぁ!?何馬鹿なこと言ってっ……』


「前からマレウス様と親父殿が話していたことだ。

もし貴方が一線を越えるようなことがあれば、間違いを踏む前に連れて行くと」


『意味わかんないっ……』






軽蔑するような眼差しでシルバーを見るA。


その瞬間、シルバーは悲しげな顔をしてAに近づく。






『何?やる気?たかが人間のアンタが妖精の私に勝てると思ってんの?』


「だから俺は、今まで鍛えてきた。……乱暴を許してください、姉さん」


『!?』







その瞬間、Aはシルバーの動きが見えず、シルバーに首の後ろを叩かれると眠るように気絶してしまった。

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寝子/猫 - ズビッズビッ、、、ぜ、全然泣いてないけどズビッズビッ、どことなく共感してしまう過去の回想シーンズビッ こ、更新まってますズビッ (10月7日 0時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - もう泣いてしまっていますよ、これは本当に良すぎます(´;ω;`) (7月21日 13時) (レス) @page41 id: 249aa4a194 (このIDを非表示/違反報告)
ララリン - 面白いです!続きが気になります! (7月15日 19時) (レス) id: 6fc5591da7 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 更新、ありがとうございます!!すごく楽しみにしていました!!面白かったです! (7月10日 23時) (レス) id: 481fd4ed05 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - めちゃ続きみたい!! (2023年3月20日 22時) (レス) @page48 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もぶピ | 作成日時:2021年4月28日 13時

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