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「A様……っ！」
エリックがいち早くAに駆け寄ると、レオナは黙ってAをエリックに投げ渡す。
横抱きでしっかりと受け止め、Aの安否を確認するが、Aの目は虚ろで虫の息だった。
「何が……」
「アズールに能力を全部吸い取られたんだ。
さっさと医者に診せりゃ助かるかもな」
エリックは壊れた人形のように動かなくなったAを見て歯を食いしばり、アズールを睨み付けた。
「ジェイド、フロイド、ああ、やっと戻ってきてくれたんですね。
そこのバカどものせいで、僕の契約書が全て無くなってしまったんです。
だから、あなたたちの力も僕にください。ねえ、僕にくださいよぉ！」
アズールは身内であるジェイドとフロイドの能力ですら奪おうとにじり寄ってくる。
「お待ちなさい。貴方のユニーク魔法は強力すぎるゆえに、契約書なしには制御できないはず。
そんなことをすればどうなるか、自分が一番よくわかっているでしょう！」
「だって、なくなっちゃったんですよ、全部……アハハ……アハハハハッ！
このままじゃ昔の僕に戻ってしまう！」
「あのさー、今のアズールって昔のアズールよりずっとダサいんだけど」
フロイドの言葉にアズールは自嘲じみた笑みを浮かべる。
「あ〜〜〜〜〜〜、そうですか。
どうせ僕は１人じゃなにも出来ない、グズでノロマなタコ野郎ですよ。
だから、もっとマシな僕になるためにみんなの力を奪ってやるんです。
美しい歌声も、強力な魔法も、全部僕のものだ！
寄越しなさい、全てを！」
アズールの感情が昂れば昂るほど、黒いオーラがどんどんあふれ出てくる。
「なんだよアレ？アズールの体から黒いドロドロが出てきてる。
墨……じゃねーよな？」
「ユニーク魔法の使い過ぎです。ブロットが蓄積許容量を超えている！
このままでは……オーバーブロットしてしまう！」
アズールの高笑いど同時に、黒いオーラがアズールを包み込んでしまった。
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波 - 尊いです。最高 (2021年10月4日 16時) (
レス) @page50 id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
邦花(プロフ) - 面白いです更新楽しみにしています(*^^*) (2021年10月4日 0時) (レス) id: 68c52f08e2 (このIDを非表示/違反報告)
みゅうと。 - 最近更新多くて嬉しい！どちゃんこ好きな作品！これからも応援してる！！ (2021年9月21日 19時) (レス) @page24 id: 306f53c7de (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - 最高です！！大好きです！！ありがとうございます！！！ (2021年9月19日 12時) (レス) id: d4d074d769 (このIDを非表示/違反報告)
あほ - きちゃ〜！ (2021年9月12日 10時) (レス) id: 7787f6d795 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2021年9月12日 0時
