性悪な孫が可愛い ４【ツイステ】

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「A様…！あぁ〜やはりいつも通りのA様が一番素敵ですぅ〜！」

『寄るな気色悪い。お前は僕を守れなかった罰として帰ったらお仕置きだ』







Aがそう言うとエリックは心臓付近を押さえ荒い呼吸で「はいぃ！」と返事をした。







「生意気Aの復活だな」

「元に戻せるなら最初からやっててほしかったけどー」


「いやぁ、いつもと違って素直に甘えてくるAが愛らしくてのう〜

元に戻さねばとはわかっておったが、ついつい先延ばしにしてしもうて……」

『マジでありがた迷惑。僕はその間、耐えがたい屈辱を受けていたというのに……っ！』







Aは額に青筋を立てながらそう言う。







「ど、どうやって…！？あの魔法薬は簡単には解けないはずっ」


「簡単だ。A様は魔法薬の影響を受けてなお、僅かながら自我が残っていた。

そのおかげで、魔法を解くことも容易だったんだ」

『僕を誰だと思ってる。あんな魔法薬で僕を使役していたつもりならご愁傷様。

害獣ごときが僕に爪を立てるなんて、身の程知らずもいいところだよ』

「そ、そんなんアリッスか！？」







ラギーたちは全ての計画を潰され逃げ場を失ってしまった。

その時、レオナが深い溜息をついた。








「…………あー、もういい」

「えっ？」


「やめだ、やめ」

「ちょ、レオナさん？それってどういう……」


「バーカ、マレウスが五体満足で試合に出るなら俺たちに勝ち目があるわけねぇだろうが。

そんな試合に出たって意味ねぇよ。俺は降りる」








そう言ってレオナは全てを投げ出してしまった。

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