177 ページ27
「レオナ先輩、ラギー先輩!目が覚めたんスか」
「チッ……この俺が昼寝以外で保健室のベッドを使うハメになるなんてな」
「ディアソムニア寮生は1人もここに担ぎ込まれてないとこがまた、腹立つッスねぇ」
「そりゃそうだろうな。今年も、ウチの寮長の独壇場だったし」
『怪我するお前達が軟弱なだけじゃないの?』
「よく言うッスよ。何気にAくんから受けた傷が一番響いてるんスからね!」
ラギーはAの恨みの籠もった攻撃を受けて、エキシビジョンマッチから傷だらけだったようだ。
「噂には聞いてたけど、マジでディアソムニアの寮長ハンパなかったわ」
「ああ……凄かったな。ユウも見たら驚くはずだ」
「アレに勝てるイメージ湧かないのはわかる……って思っちゃった。
そう思ったら、あの人と同じ寮のアンタらって結構スゲーよな」
Aは当然だと言いたげな顔をしている。
「フン。挑む前から負ける気でいたら勝てるもんも勝てねえよ。
俺は来年は絶対ディアソムニア寮に勝ってみせる。
卑怯な手を使わず、俺の全力を尽くしてな」
「フン。卑怯な手だって、自分の力のうちだろ?」
「お?レオにゃん先輩、まーだ懲りてないんだ」
エリックがそう言うとレオナは鼻で笑った。
「懲りる?どこに懲りる必要が?
今年の大会は、俺なりに全力を尽くした。
来年もまた、勝つ為に全力を尽くすだけだ」
「その前に、レオにゃん先輩は進級の心配をしてくださいね〜」
他の者達も来年に向けて意気込んでいた。
『どうせ来年も僕たちディアソムニアが1位だろうけどね』
「言ってろっつーの。オレたちに負けて泣きついても、優しくしてやんねーぞ?」
そんな話をしているときだった_________
「あーーっ!おじたん!やっと見つけた!」
513人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りーこ - Manipulate fate(運命を操る)とか魔法の名前良さそうッッ!既に決まっていたらすみません! (2022年1月3日 5時) (レス) @page17 id: 2de5659400 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 続編更新おめでとうございます! コメントは一章ぶりですが、陰ながら応援しております。僭越ですが、シリーズの更新を楽しみにしております! (2021年8月15日 21時) (レス) id: 19366b94fd (このIDを非表示/違反報告)
ももか無理 - 最高すぎます!僕はこういうのを求めていたんだぁ。。。最高すぎます、、、 (2021年8月14日 1時) (レス) id: a0d7259b63 (このIDを非表示/違反報告)
あいすまん - やべぇエリック君の気持ちがめっちゃわかる!!!夢主君に罵られたい。 (2021年8月12日 5時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
太平楽の丸(プロフ) - 私はこういう作品を求めていたのだ…今まで見た作品の中で1番好きだ…! (2021年8月11日 20時) (レス) id: 7268ba21b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もぶピ | 作成日時:2021年8月3日 2時