性悪な孫が可愛い ２【ツイステ】

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「あ、あぁ〜〜〜。ユウくんが元の世界に帰る方法ね。

勿論探していますとも。忘れてなんかいませんよ。いやですねぇ。

最近ちょっと忙しくて」

「目が泳いでるんだゾ」


「う、嘘じゃありませんよ。今私は１０月に行われる寮対抗マジカルシフト大会の準備で大忙しなんです。

この後も寮長を集めた会議がありますし……」

「マジカルシフト大会？」







初めて聞く行事にグリムたちはすっかり興味がそちらへ逸れてしまう。







『マジフトか。そういえば、僕も昔おじいちゃんとお遊び程度にやったっけ』

「そうですね〜。Aくんは魔法の扱いが上手なので、すぐにマスターしましたし、将来はプロのマジフト選手というのも良いかもしれませんね〜」







学園長は嬉しそうにそう話す。







『僕はスポーツとかには興味ないから。でも、マジフト大会には多分出ることになるだろうね。

何せ、僕は”優秀”だから』

「小生意気なガキのくせして」

「オマエなんか一瞬で踏み潰されそうなんだゾ」


『は！選手にもなれないお前達に何を言われようが、痛くも痒くもないね。

それじゃあ、僕は先に帰らせてもらうから』







Aはそう言うと学園長室を出て寮へ帰っていった。


その帰り、階段を降り鏡舎へ向かおうとしていた時、不穏な影がAに襲いかかった。







「……ダメッスよぉ、雛が親鳥から離れたら。

危険な肉食獣にとって、雛鳥は絶好のご馳走ッスから……シシシッ」


『……っ！？』






視界を塞がれ、Aの意識は徐々に遠のいていった＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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