性悪な孫が可愛い ２【ツイステ】

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『折角静かに読書してたのに……何の騒ぎなの？』

「学園長が変なこと言うからだよっ」







エースが小声でそう言った。







『変なこと？』

「変でもなんでもありませんよ。ローズハートくんだってそうやって寮長の座を手に入れたんですから」







Aはある程度の話の内容を聞かされた。








『ふぅん……寮長の座を賭けて決闘ね。

そういえばおじいちゃん、ナイトレイブンカレッジではどうやって寮長を決めてるの？』







Aが首をかしげそう問いかければ、学園長ははつらつと語り始める。







「前寮長に指名されたり、現寮長に決闘で勝利したりなど、他にもいくつか方法はあります。

決闘というのはシンプルな方法の１つですね」


「でも、魔法による私闘は禁止なんじゃ？」


「私闘はね。正式な手順を踏み学園長立ち会いのもと行われる決闘なら話は別です」







皆は「ふーん」と相づちを打ちながら話を聞いている。







「たしか決闘の相手に事前にハンデをかすことは禁じられているから、リドルに謝ることなく首輪を外してもらうこともできるな。いや、でも……」







トレイは何か言いたげな顔でうつむく。







「寮長に挑む権利は入学した瞬間から全生徒に与えられていますよ。

どうしますか？トラッポラくん。

ローズハートくんに挑みますか？」







エースは顔をあげ、覚悟を決めたような顔つきになっていた。

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