性悪な孫が可愛い ２【ツイステ】

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しばらく皆でマロンタルトを食べていると、ケイトが突然、トレイに話しかけた。







「そだ。ねーねー、トレイくん、アレやってよ」

「アレ？…ああ、アレか」


「アレって？」


「お前たち、好きな食べ物はなんだ？」







トレイは突然、藪から棒にそんなことをAたちに聞いてくる。







「オレはチェリーパイとハンバーガー」

「オレ様はツナ缶なんだゾ。あとは、チーズオムレツと、焼いた肉と、プリンと……」

「強いて言えばオムライス、ですかね」

『僕は木の実の中でもクルミが好きです』

「オレはラム肉のグリル・ディアボロソースかけ」

「俺チーズ〜」








エリックはようやく復活したのか、起き上がって手を上げながらそう言う。







「それじゃあ、いくぞ。……『薔薇を塗ろう(ドゥードゥル・スート)！』」







トレイは呪文を詠唱し、Aたちのマロンタルトに魔法をかけた。







「…？これは？」

「ではマロンタルトをもう一口どうぞ」







そう言われマロンタルトを口に入れると、先ほどとは違う味に目を丸くさせる。








「ん？んんん？これは……

マロンタルトなのにチェリーパイの味がする！」

「ツナ缶の味だ！はぐはぐっ！おわっ、今度はチーズオムレツ！」

「さっすがトレイの魔法だなぁ。これは葡萄ジュースが飲みたくなるな〜

A様はどうです？」


『うん……不思議な魔法だな。僕がいつも食べているクルミの味しかしない』








Aは満足げにタルトを頬張っていた。

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