性悪な孫が可愛い ２【ツイステ】

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「俺はミドルスクールの頃、とにかく荒れてて……

しょっちゅう学校をサボって、毎日ケンカに明け暮れてた。

先生の名前は呼び捨て、ワルい先輩とツルんでたし、髪の毛もメチャクチャ脱色してた。

マジカルホイールで峠も攻めてたし……

魔法を使えないヤツに魔法でマウントを取ったりする、どうしようもない不良(ワル)だったんだ」


「今時なかなか見ないくらいテンプレなワルだね〜

どーりで、髪が傷んでるはずだよ」

『今思い返せば、所々にそういった片鱗が見えていたな』







Aの脳裏には、ドワーフ鉱山でのことが思い浮かんでいた。







「でも、ある夜……。俺に隠れて泣きながら婆ちゃんに電話してる母さんの姿を見ちまったんだ。

自分の育て方が悪かったんじゃないか、片親なのがよくなかったんじゃないかって。


そんなわけねぇのに。母さんはなんにも悪くねぇ。悪いのは全部俺だ！

だから、名門ナイトレイブンカレッジから迎えの馬車が来た時、すげー喜んでくれた母さんを今度こそ泣かせないって決めた。

俺は今度こそ、母さんが自慢できる優等生になろうって決めたんだ。


……なのに。ちくしょう！」







悔しがるデュースの目の前にしゃがみ込むエリック。







「全部我慢するのが優等生だと思ってる？」

「え？」






エリックの言葉に、デュースは顔を上げた。

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