４８ ページ48
『そう。今日はみんなで買い物に……
なら、私と同じね』
「え？」
『私も、君たちと一緒に林間合宿ついていくことになってるから。
また出発の時に紹介されると思うけど』
Aがそう言うと上鳴が嬉しそうに声をあげた。
「マジっすか！？先輩の水着姿とか見れちゃうってことっすか！？」
「ちょ、上鳴マジうっさい」
１年生達が戯れているのをAは微笑ましげに見ていた。
『それじゃあ私、人待たせてるから行くわね。
また合宿でね』
Aはそう言うと店を出て天喰の元へ戻って行った。
すると店を出た時、見知らぬ男性とぶつかってしまう。
こんな真夏にも拘わらず、長袖でフードを被っている妙な男だった。
『あ、すみませ……』
「いえいえ、こちらこそ……爆豪Aさん」
『え？』
その男はそう言うと人混みに紛れて消えてしまった。
しばらく茫然としていると、何やらショッピングセンターに警察が押し寄せてきた。
「A！！」
警察を見ていると天喰が必死な凶相でAの元に駆け寄ってきた。
「よかった無事でっ」
『どうしたの？なんで警察がこんなに？』
「敵がいたんだっ。通報を受けて今警察の人達が捜索するって……」
天喰はAを必死で捜していたのか、大量の荷物を持って息を切らしている。
『心配で来てくれたの？』
「当たり前だろ！？君に何かあったら……」
『……フフッ、ありがとう。それじゃあ私達も帰ろうか。
警察の邪魔しちゃ悪いし』
Aはそう言うと、天喰の持つ荷物の半分を受け取り、空いた片方の手で手を繋いだ。
『こっちの方がいいでしょ？』
「……い、家まで送らせてもらいます」
天喰は顔を赤くしてうつむきながら小さく呟いた。
ショッピングセンターを出る直前、Aは先ほどの男のことが気がかりで、一度だけ振り返ったがそこには警察と先ほどの１年A組の生徒しかいなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 996人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モブの中の雑魚 - 蒼華さん» ですよねぇぇぇぇぇわかりますぅぅぅぅぅ(誰だよ) (2021年4月19日 15時) (
レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
蒼華(プロフ) - えまってもう最高ですぅぅぅぅぅぅ環ぃぃぃぃ嫉妬とか可愛すぎんか (2021年4月11日 9時) (レス) id: 0d539e80dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もぶピ
| 作成日時：2021年4月10日 1時
