４２ ページ42
『今回の件は不運な事故と同じこと。
彼らの勇気に免じ、今回のことは不問にしていただけませんか？
方法くらい、あるんですよね？』
Aが面構をジッと見つめ返す。
「……世論は彼らを褒め称えることだろう。だが処罰は免れない。わかるね？」
『”公表すれば”ってことですよね？』
Aがそう言うと、面構は小さく笑った。
「わかった。君のその後輩思いに免じて、今回のことは公表しないでおこう」
『ありがとうございます！』
Aは笑ってそうお礼を述べた。
「でもいいの？彼らの英断と功績も、何一つ残らなくなってしまうのに」
『そんなもの、後でいくらでも手に入りますから』
Aのその応えに、周りのヒーローたちは「違いない」と、小さく笑みを浮かべていた。
「さて、そうなると誰がヒーロー殺しを仕留めたかって話になるが……」
『あぁ、それなら……ここに丁度、うってつけの人材がいらっしゃいますよ』
Aはそう言って、エンデヴァーの方を見た。
「む。どういうことだ？」
「確かに……ヒーロー殺しの火傷跡からエンデヴァーを功労者として擁立してしまえるが……」
『アンタの息子が頑張ったんだ。ちょっとくらい手ぇ貸してやってくださいよ、”お父さん”』
Aがそう言えば、エンデヴァーは少し考えた後、１つ溜息をついた。
「……好きにしろ」
エンデヴァーがそう言うと、Aは面構の方に向き直った。
面構は小さく頷き、今回の件についての話はそれで片がついたのだった。
「続いて、今回の事件の首謀者の件なのですが……
敵連合との繋がりがあると見られ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 996人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モブの中の雑魚 - 蒼華さん» ですよねぇぇぇぇぇわかりますぅぅぅぅぅ(誰だよ) (2021年4月19日 15時) (
レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
蒼華(プロフ) - えまってもう最高ですぅぅぅぅぅぅ環ぃぃぃぃ嫉妬とか可愛すぎんか (2021年4月11日 9時) (レス) id: 0d539e80dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もぶピ
| 作成日時：2021年4月10日 1時
