不本意な玉の輿２【ツイステ】 (ページ31)

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応急処置が済み、Aは頬をガーゼで包みクルーウェルと共に授業へ向かった。

教室に入ると当然の如くレオナはいなかった。

そのまま授業が始まってしまい、Aは外を眺めたままどこか上の空だった。

「＿＿＿＿＿今日の授業はここまでだ。

それと……俺の助手に手を出したバッドボーイは俺の元に名乗り出るように。

では解散だ」

そう言うと生徒たちはAの方に注目した。

「マドモアゼル！もしやと思っていたが、その労しい傷は一体どうしたというんだ！

あぁでも、美しさの中に垣間見えるその傷も貴方の妖艶さを引き立てている！

なんというジレンマ！」

ルークはAの頬のガーゼを見て１人で嘆いている。

『べ、別に大した傷じゃないのよっ。

デイヴィス先生の処置が少し大げさなだけで……；』

Aがそう言うと、ルークはAの顔をジッと見つめる。

『ど、どうかした？』

「うーん。もしかしてだけど、獅子の君が今日この場にいないことに何か関係があるのかな？」

ルークにそう言われ、Aは肩をビクッと震わせる。

『……どうして？』

「ここ最近ずっとこの授業だけは真面目に参加していたレオナくんが、久々に授業をサボっているのを見て何かあったのかと予想しただけさ」

そう言われ、Aは諦めたように息をついた。