不本意な玉の輿２【ツイステ】 (ページ19)

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「レオナ。先ほどのは一体なんだ。

あのハイエナの女性とは知り合いなのか？」

ドア越しからの問いかけに、レオナは舌打ちをしながら答える。

「だったら何だ。兄貴には関係ねぇことだろ」

「レオナ！大事なパーティーを台無しにしてまでのことだったんだろうな？

ちゃんと説明するんだ！」

レオナは眉間にシワを寄せ扉を睨み付ける。

その時、Aが扉の方に歩いて行く。

「おい、何してんだっ。捕まるぞ」

『私がしでかしたことだもの。

ちゃんと説明する義務があります』

「おい！」

Aはレオナの制止も聞かず扉を開けた。

目の前には国王と側近の兵士たちが数名。

Aを見た瞬間、国王はAを睨み付けた。

Aはそんな目にも怯まず、国王に頭を下げた。

『先ほどの無礼、お許しください陛下。

私はレオナ王子の通う、ナイトレイブンカレッジの理系科目担当教師の助手をしております。

A・ブッチという者です』

「ナイトレイブンカレッジの……？」

『はい。私のような者が王子にとんだ失礼を致しました。

速やかにここを立ち去ります。

なので、王子を決して叱らないでください。お願いします』

「お、おい……」

レオナは自分の兄に頭を下げて陳謝しているAを見て、言葉を失っていた。