前寮長はイカれたウサギでした【ツイステ】

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「こらっ！声が大きい！」

「学園長が変なこと言うからだろ」


「変でもなんでもありませんよ。ローズハートくんだってそうやって寮長の座を手に入れたんですから」






あっけらかんとした様子でそう言う学園長。






「そういえば、ナイトレイブンカレッジはどうやって寮長を決めているんですか？」


「たしかリドルは入学して１週間で寮長になったって言ってたんだゾ」


『良い質問だ！』






Aが横から出て声をあげる。






『前寮長に指名されたり、現寮長に決闘で勝利したりなど、他にもいくつか方法がある。

決闘というのはシンプルな方法の１つさ！何か質問は？』







Aがそう言うとエースが控えめに手をあげながら口を開く。






「でも、魔法による私闘は禁止なんじゃ？」


『心配ご無用ー！決闘は学園長立ち会いのもと正式な魔法と魔法の闘いなので、ルール違反にはならないのだ！

決闘の相手に事前にハンデをかすことも禁じられているから、おチビちゃんに謝ることなく首輪を外してもらうことも可能！』


「待てAっ、でも……」






Aはトレイの口を手で塞ぎながらニコニコとしている。






「寮長に挑む権利は入学した瞬間から全生徒に与えられていますよ。

どうしますか？トラッポラくん。ローズハートくんに挑みますか？


……それとも、もう一度貴方が彼と戦いますか？そこの１年生のために」






そう言った学園長の目線の先にはAがいた。






「え？A先輩、寮長と戦ったことあんの？」


「そりゃそうですよ。マクトウィスプくんはローズハートくんに負けて寮長の座を手放すことになったんですから」






Aが何か言う前に学園長がそう言ってしまう。







「それってつまり……」


「アンタ前寮長だったわけ！？」


「「えぇ！？」」






驚愕の事実を聞かされ、エースたちは開いた口がふさがらなくなっていた。

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