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ぷろろーぐ ページ1
お子さまがなにをほざいているんだと馬鹿にされそうではあるものの、私にも一応未来のプランというものがある。
底辺でもいいから学費の安い国公立の大学に行って、まあまあいい成績を収めて。
英語が活かせる待遇のそこそこいい仕事に就いて、そこそこ稼いで。
合コンとか婚活パーティーでもいいからまあまあ好きな誰かと出会って、結婚して。
出会えなかったら、別に独り身でもいい。
育児は絶対できないから、猫好きの男性と結婚して、猫を飼おう。
それが、私の理想の未来だ。
全部そこそこ、全部まあまあ。完璧なんて求めないし、上を目指すつもりもない。ましてや運命の人だなんて、聞いただけで反吐が出る。すっごく幸せなわけでもないけど、でもその代わりに適当に手を抜ける、そんな生き方がしたい。
だから、この状況は、ちょっぴり……いや、かなり想定外。
「ねえ、僕のこと好きなの? 嫌いなの? はっきりしてよ」
……いやいや、今更ですか。
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作者名:紬 | 作成日時:2020年8月3日 13時