星の涙 (テガミバチ) (ページ26)

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森の中に入ったけど…二人はどこ？

ﾋﾞｶｯ
「！」

いきなり目の前を光がおおった

虎もあまりの光に立ち止まった

もしかして､この光は…

「光の所に向かって」

虎は少し頷いて駆け出した

居た！

「……何してるの？」

ニ「ラグをなめている」

来た時に何故かラグがニッチに舐められていた

「…うん､それは判るよ？
まぁいいけどね…」

二人が無事だったから､別に良い

ラ「！その虎何！？」

「あ､乗ったままだった」

私は虎から降り､毛並みを撫でた

「ありがとう､虎
それじゃ､さよなら」

私はラグとニッチを立たせて､歩き出した

後ろからの視線を感じる

ラ「いいの？」

「良いの
きっとこれがあの虎の幸せになる筈だから」

安全な方がきっと幸せだろう

ﾓﾌ
「！？」

横からもふもふしたものが当たった

それはさっきの虎だった

「？何で着いてくるの？」

虎「グルル」

ニ「いっしょにいきたいっていってるぞ」

「え？
…そうなの？」

虎は頷いて､私を大きな瞳で見つめている

「…危ないよ？」

虎は何も言わずに見つめてくる

「…死んじゃうかもしれないよ？」

そう言っても変わらず見つめてくる

「…自分で自分の事､守れるの？」

虎は頷いた

「…判った
私に着いてきて」

虎「！グルル！」

虎は私の頬を舐めた

くすぐったいな…

ラ「良かったね！
ディンゴができて！」

「そうだね」

もふもふしてる…気持ちいい…

ラ「ごめんよニッチ…ぼくがでしゃばったからきみをあんな所に…」

ニ「いつものことだ
ラグ達の仕事も失敗になったか？」

ラ「みてごらん宛先不明！
サインももらってないし､もう「ただの」ニッチだよ」

ニ「「ただの」とちがうぞ
ラグが「テガミバチ」というのになるには相棒がいるのだろう…？太った男がいっていた！
ユウサリというのはあっちか？
ニッチは「ラグの相棒の」ニッチになった！」

「！良かったね､ラグ！」

ラ「うん！ありがとう､ニッチ！」