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ラ「ティアー!」

「何?」

ラ「あのさ…ニッチにパンツあげてくれない?」

「へ?」

パンツ? いきなり?

ラ「ニッチがパンツはいてないから、はかせないと!」

「えー…」

自分のパンツあげるのは嫌…

「ラグのをあげればいいでしょ?」

ラ「うーん… ティアはいや?」

「嫌」

当たり前じゃない?

ラ「わかった! ぼくのをあげることにするよ!」

「頑張ってねー」

ラグはニッチの方に走っていった

あ、躓いた

転け…なかった

危なっかしいなぁ…


私はラグとニッチを少し離れた所で見ることにした

ラ「コ…コラー!
ちょっと大きいけどないよりマシだよ!
新品のぼくのあげるから、パンツはきなさーい!」

ニ「いやだ そんなものはいらない」

ラ「いるいる!いるよ! 女の子だろ!」

絶対要る
女の子じゃなくても要るから

ニ「…おまえはいやなことをしない人間のようだが、それはいまいちだ」

いやなこと?

何処での話だろう?

ラ「…ね…これからきみは…またキミの知らない場所で生きていくことになると思うんだ…
ぼくとティアも、きみくらいの時にテガミバチの「テガミ」として、しらない町に届けられた…
その時は不安でたまらなかったけど… 今日…その町を旅立つぼくらに、町の皆は祝福して…ぼく達のために涙を流して送り出してくれたんだよ!
つぎはきっと大切にしてもらえる…!
きみのことを大好きになる人が必ずいる…!
でも…いくらきみがいい子でも…初対面で女の子がそれじゃあ誤解されちゃうよ
せっかく美人なのに」

…何でこんな恥ずかしい台詞をすらすら言えるのかな…
←聞いてて恥ずかしくなった

ニ「びじんといったか…?」

ラ「え?」

ニ「いったか…?」

ラ「い…言ったけど…
眼の色もすごくキレイだし…」

…此奴天然ヘタレか

あ、ニッチがパンツはいた

ニ「ラグ・シーイング
わたしにパンツをはかせた男はおまえがはじめてだ!」

ラ「ははは…」

そりゃ笑うしか無いよね

ニ「…! 血だ」

ラ「え…?
なんだ ちょっぴり…
さっき君が飛び降りた時はじいた石でかな きみこそよくあんな所から飛び降りられるね… よく登れるというか…」

…私も出来るよ?

ニ「おまえも、いたいときはなめるのか…?」

? 小さければ舐めるよね…

ニ「…そうした…
おまえがつけたなまえの、ニッチにした」

! 良かったね…ラグ

ニ「ニッチとよべ…ラグ…ティアもな」

!気付いてたんだね

ラ「さあ宛先に急ごう!ニッチ!」

嬉しそうだね

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作者名: | 作成日時:2018年6月25日 20時

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