四十一話 ページ42
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「それにしてもこのガキ共、珍しい見た目してんなァ」
「金持ちのクズに高く売れるんじゃねぇか?」
「ヒヒ、そうだな!」
男達がニヤニヤと厭らしい目で二人を見て、汚らしい声で笑う
久作はそれに判りやすく顔を顰め、零は何時ものニコニコとした笑みを浮かべた
そして、零は困ったように眉を下げ、顎に手を当てて考える動作をした
『う〜ん、どうしようかなぁ…』
「あ?なんだ、もう売られた後の事考えてんのか?
気が早ェガキだな!」
どっと笑いが起こった
それを零は軽く笑い飛ばした
『あははっ!そんな訳無いでしょ?
私は君達を、軍警に突き出すか、皆殺しにするか悩んでるんだよ
邪魔しないでくれない?』
「アァ!? ンだとこのガキが…調子乗ってんじゃねェぞ!!」
Q「調子に乗ってるのはおにーさん達じゃないの?」
「…よし、決めた」
先刻二人を騙そうとした、主犯格の男が云った
「こいつらは俺達でなぶり殺す
壊れるまで痛めつけてやれ!!」
「「「オオオオォ!!!」」」
男達が刀や棘のついた棍棒を持って、双子へと一斉に襲いかかった
『ははっ 元気がいいね!
私も一つ、決ーめた!』
零はそれを軽く避けた
そして、笑顔が消えた
『君達は、皆殺しだ』
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薊(プロフ) - コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年8月1日 21時) (レス) id: 449bdc9a82 (このIDを非表示/違反報告)
案内人 - 久作と零可愛いですね。こういう話好きです!!これからも更新がんばってください! (2019年8月1日 20時) (レス) id: 18b5c09236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薊 | 作成日時:2019年6月17日 17時