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二十七話 ページ28

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久作と零が船内に入ると、歩いていた隊員達が、一気に集まってきて声をかけた



その内容は、二人を気遣うものばかりで




Q「…あったかい」



『うん。そうだね』




二人は、嬉しそうに笑った






久作は、ずっと座敷牢に居た



出られても、異能を使う時だけ



零は仕事があるからと、ずっと一緒には居てくれない



零が居なくなれば、冷たい牢でひとりぼっち



寂しかったし、辛かった




でも、座敷牢から出た知らない場所で、人の優しさに触れた




Q「お姉ちゃん!
僕今、すっごく楽しい!」




嬉しかった


自分に優しくしてくれる事が



嬉しかった


自分を心配してくれる事が



嬉しかった


零とずっと一緒に居られる事が




嬉しかった



全部、全部、嬉しかった






そして、零も嬉しかった



大切な弟を、ずっと牢にひとりぼっちで、寂しい思いをさせていた



それがどうしても辛かった



自分だけ外に居て、自分だけ誰かと一緒に居て


本当に良いのだろうか



そう思っていた



でも、此処(江戸)に来てから、久作がとても楽しそうにしていた




それが、何より嬉しかった




『そう、良かった!』




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(プロフ) - コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年8月1日 21時) (レス) id: 449bdc9a82 (このIDを非表示/違反報告)
案内人 - 久作と零可愛いですね。こういう話好きです!!これからも更新がんばってください! (2019年8月1日 20時) (レス) id: 18b5c09236 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年6月17日 17時

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