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二話 ページ3

二人は騒ぎから離れた路地に来ていた




Q「結構走ったね〜」



『そうだね〜
じゃあ解除しようか』



Q「うん!」



『行くよ〜』




零がぎゅーっと久作を抱き締めた



ドサリ、と久作の足元から音がした



見ると、何時も久作が持っている人形が落ちていた



先刻頭を引き裂いた筈なのに、その跡は一切無い




『如何してぎゅーってすると解除されるんだろうね』



Q「さァ、僕にも判んない!」



『不思議だね〜』



Q「ね〜」




零は久作を離し、人形を拾い上げて久作に渡した




Q「ありがとう」



『どういたしまして

じゃあ…次は何しようか?』



Q「う〜ん
何する?」






「やる事がねェなら、俺と話さねェか?」





二人の会話に、低い男の声が入って来た



バッと二人は声のした方を見た



男は紫に黄色い蝶の模様の着流しを着て、煙管を持っていた



その男は、片方しかない深緑の瞳で双子をじっと見た



明らかに只者では無い雰囲気に、二人の目が鋭くなる




Q「『誰』」



その男を警戒心剥き出しで睨みつけた



「フッ…
そんなに睨むなよ
別に取って食おうって訳じゃねェんだ」



『じゃあ何の用なの』



「俺はさっきのてめェらを見てた

中々面白ェ事してんじゃねェか
どうやったんだ?」




二人は顔を見合わせた




Q「おにーさん、『異能力』知らないの?」



「『異能力』…?
知らねェな」



『う〜ん
噂も聞いた事無いの?』



「無ェ」



Q「えーっ? 何でだろ」



『さぁ…
でも判んないなら仕方ないね。簡単に説明してあげる

『異能力』って云うのはね、『ほんの少しの人間が生まれつき持ってる能力』の事だよ

色んな能力があって、皆違うの。強いのもあるけど、弱いのもあるよ

私達のは…強い方、なのかな?』



Q「そうだよ
じゃなきゃ牢屋に閉じ込められないよ!」



『あ、それもそっか!』



Q「『あははははっ!』」



「(牢屋…?)」

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(プロフ) - コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年8月1日 21時) (レス) id: 449bdc9a82 (このIDを非表示/違反報告)
案内人 - 久作と零可愛いですね。こういう話好きです!!これからも更新がんばってください! (2019年8月1日 20時) (レス) id: 18b5c09236 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年6月17日 17時

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