炎帝 episode4 (ワンピース男主) (ページ11)

今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:26,674 hit

138話ページ11

ボクは一度攻撃を辞めて、気配から少し離れた所に飛びずさった

自分から攻撃していても避けられる

それは攻撃の軌道がある程度読めるから

今のボクは目が見えていないから、どうしても攻撃が直線的になる

それに、心鋼(マントラ)とかいう奴を此奴も使ってる筈だ

それなら＿＿

ﾋｭｳｯ

振り返って後ろを殴った

ﾄﾞﾌｯ

ア「うあ"っ…」

＿＿相手が絶対避けられない時に攻撃すればいい

ﾄﾞｺﾞｯﾄﾞｶﾞｯﾊﾞｷｯ

何かが壊れていく音がする

…ボクの攻撃で吹っ飛んでるのかな？
大丈夫かな死んでない？

ﾎﾞﾌｯ

明らかに壁じゃないものの音がして、それ以上には何も音は聞こえなかった

…行くか

＿＿
＿

音がしていた方へ歩いていると、空気の流れができている事に気がついた

って事は…

「…穴空いたか」

ボクの攻撃は相当威力が強かったらしい

多分殴って壁に当たってる時に彼奴が気絶して、罠が緩くなったか消えたんだろうな

これで毒ガスも外に…
否それは不味い

ボクが出てから穴塞ぐか

もうちょっと歩いたら、矢っ張り穴があった

そこから出て、穴をそこら辺にあった瓦礫と蔓で塞いだ

「…ふうっ」

これで大丈夫だろう

ｸﾞﾗｯ

体が横に傾いて、地面に倒れた

息が上手くできず喉から、ヒューヒュー、という音が出る

起き上がろうとしても、腕や体に力が入らず、地面に崩れた

二つ目の毒ガスのせいか

安心して気を抜いたせいか

……なんて、そんなのはどうでもいい

至る所から戦闘の音がする

「こんな所で…寝られるかよ」

寝るのは、敵を倒したその後だ

口に巻いていたハンカチを、力任せに破り捨てた