三十七話 ページ43
私が目を覚ました時､其処には誰も居なかった
拘束具も無かった
私はそっと寝台を抜け出して
外套を羽織り､双剣をしまった
私は危ないのは判っていたけど､じっとしていたくなかったから､部屋から出た
部屋を出ると探偵社の人が沢山居た
その目が一斉に此方を向いたから一寸驚いた
与謝野＜以降与「おやアンタ目が覚めたンだねェ 乱歩さんの云った通りだったねェ」
この人は女医の与謝野だったかな
…何云ってたの？
江戸川＜以降江「僕は名探偵だからね！ この位当然だよ！」
探偵服の人は江戸川だった筈
…凄い威張ってるけど､なんか憎めない人だなぁ
宮沢＜以降宮「流石です 乱歩さん！」
この子は宮沢だった筈…
元気だなぁ…眩しい…
もう一人は…福沢だったかな
…社長？！
目付き怖っ！
福沢＜以降福「貴殿には太宰から言伝を預かっている」
言伝？
社長に言伝云わせて良いの？
福「其れはこうだ「君はポートマフィアに戻って良いよ ただし､此方の邪魔はしないでね」だそうだ」
！ 帰って良いの？
もっと何かして来ると思ったのに
まぁいいや 帰ろう
「福沢さん､言伝ありがとうございました それでは帰りますね」
江「待って」
「？何ですか」
江「君にお迎えが来たよ」
そう云って液晶画面を見せられた
それには中原さんが映っていた
それから一気に戦闘態勢になった
与「監視映像弐番と伍番が停止！」
福「自動迎撃銃座を起動せよ！」
中原さんにそんな物が通用する訳も無く
全て破壊された
中「特使の接待役がこんな木偶とは 泣かせる人手不足じゃねえか 探偵社 生きてる奴が出て来いよ」
矢張り強いねぇ中原さんは
江「社長」
福「お前も私と同意見か」
江戸川さんは与謝野と宮沢に行く様に指示した
私も二人に着いて行った
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作者名：薊 | 作成日時：2018年4月1日 21時
