三十話 ページ32
モ「どうしたの？お遊戯はこれからが本番よ！ 貴方は鬼遊の天才みたいだけど この状態で何分心が保つかしら？」
ｸｽｸｽ
「あぁ面白い」
モ「何が面白いのよ」
「貴女が勝った気で居るからね 笑っちゃうよ」
モ「！ アン､あの子を早く捕まえまえて！」
人形は私に相手を変える
双剣を素早く抜き､人形に向けて走り出した
素早い攻撃を受け流し
人形の腕の紐を切った
モ「アン！」
「自分でかかってこない様な奴に負ける程､落ちてないわ」
モアン「！ もういいわ！ 虎の彼を捕まえて！」
人虎は首領と話していた様ね
何を話していたのだろう…
人虎はすぐに捕まってしまった
モ「次は貴方達ね おじさまは見逃しても良いけれど､青い貴女は逃がさない それとも＿おじさまがアンに捕まった時の 絶望した顔を見てみようかしら」
森「試すかね？」
「ッ！」ｿﾞｸｯ
怖い 流石首領…
森「無理だな 何故ならば君は既に敗けている 見るといい」
モンゴメリが震えながら扉を見ると＿
見えたのは扉が閉まらない様に耐えている人虎だった
モ「どうして ドアは確かに閉まったはずなのに！」
「君の見落は一つだよ」
虎「この戦いは最初から三対一だ ドアが開いた瞬間に谷崎さんの細雪で扉の映像を偽装した」
モ「そんな… そのうえに部屋へと吸い込む力に腕力だけで対抗したの？ そんな事出来るわけが＿」
虎「君は思い違いをしている 僕は強くも人気者でもない 寧ろ生きる事はずっと呪いだった だから他人を妬み怨む君の情動はよく判る 本当は君にこの作戦を失敗して欲しくない 居場所を失って欲しくない！ でも＿僕は未熟だから他に方法が思い付かない」
はぁ…判らないな
自分を攻撃した人を殺そうとしないその思考は､全く判らない
判かるのは人虎が優しすぎる事ぐらい…
人虎が扉から手を離した時､
景色が変わった
戻って来たようだ
首領が路地裏に入った少し後に路地裏に入った
中央の死体を囲むマフィア達に混じり､跪いた
森「これが組合の刺客かね？」
中「はい」
森「探偵社に組合 我々も又困難な戦局と云う訳だ 最適解が必要だね 組合も 探偵社も 敵対者は徹底的に潰して 殺す」
さぁ､招宴の始まりだ
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作者名：薊 | 作成日時：2018年4月1日 21時
