二十三話 ページ25
ヘリコプターの音が遠ざかって行く
医務室に太宰さんが来た
太「ねえ､君は組合とどんな関係なんだい？」
言いたくない
忘れたいから
「...」
太「私の質問に答えないなんて偉くなったね」
瞳に光が無い
前と同じだ
それでも､答えたくない
太「まだ答えないのかい？ はぁ だから君は駄目なのだよ」
ﾌﾞﾁｯ
その言葉に､何かが切れた
「五月蝿い！ ポンコツだとか出来損ないだとかばっかり！ 探偵社の人には優しいのに私や芥川君には厳しくして！ お前なんか＿大嫌いだ！」
ﾊﾞﾝｯ
扉を勢い良く開けて走って逃げた
in路地裏
あぁ､言ってしまった
大嫌いなんて､嘘だ
俯くと地面に何かが垂れた
それは自分の涙だった
擦っても止まらない
悔しい
あの人に認めて貰えないことが
認めさせる程の「何か」を持っても居ない自分が
？「あの！」
！ この声は…人虎？
敵に涙なんて見せられない
なのに…近付いてくる
虎「どうして､泣いてるの？」
「泣いてない」
少し声が震えた
虎「でも＿」
「五月蝿い！」
伸びてきた手を払った
いや、払おうとした
ﾊﾟｼｯ
虎「！」
払おうとした手を掴まれて､強制的に人虎の方を向かされた
虎「やっぱり泣いてる」
「離して 貴方に関係ないでしょう」
声が震えて､情けない
虎「我慢…しなくていいよ」
！
なんで…そんなに優しいの
優しくされたら､止まらないじゃないか
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
虎「え､えっと」
戸惑ったような声を出して、頭を撫でてきた
私は顔を手で覆って泣いた
人虎は私が落ち着くまで頭を撫でていた
＊〜＊〜＊〜＊〜＊〜＊〜＊〜＊〜＊〜
下手くそでごめんなさい！
こういうの書いて見たかったんですよ！
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作者名：薊 | 作成日時：2018年4月1日 21時
