run2

原点回帰1 ページ29

Aside




今回のツアーテーマは原点回帰。



これまでに色んなことがあった

ほかのメンバーももちろんあると思うけど
その中でも私が特に多くの批判をされてきたと思う


｢男の中になんで女ひとり？｣


｢他のメンバーが可哀想｣


｢Aってランペに要らなくね？｣


色んな言葉を目にしたし、時にはイベントで
直接言われることだってあった


もちろん傷付いたし何度へこんだかわからない

でもそんなマイナスな言葉を向けてくるファンじゃなくて、
今自分を応援してくれる人がとても救いだった
いつも優しく励ましてくれ、私が間違っている時には
正してくれる。そんなファンの気持ちに答えたかったから
ここまでやってこれた。
その人たちのためにも、自分のためにも
絶対このメンバーでファンの人達と共にテッペン取るんだ。
改めてそう思うツアーだ。









そう意気込んで居たのもつかの間。


リハ中に転んでしまい、手の付き方が悪く
人差し指を骨折してしまった。
ダンスは指先まで意識して踊らないと美しく見えないのに
ダンサーにとっての指の骨折は重大な出来事だった



A｢本当にすみません。あと1ヶ月ありますが
完治とまでは行きませんが絶対綺麗に踊れるようにします｣


リキヤ｢大丈夫。気負わず無理しないで。痛くなったら言うこと｣


陣｢1番悔しいのはAだと思うから。フォロー出来るところはさせてや｣


A｢本当にすみません。あと、この怪我のことはファンの皆さんには公表しないので、よろしくお願いします。｣


壱馬｢言わないんすか？｣


A｢変に心配かけたくないの。あと絶対わからないまでに綺麗に踊るから。お願いします。ワガママを許してください｣


彰吾｢……秘密にするなら絶対ばれんなよ。完璧にしろ｣


健太｢ちょ、やましょー強く言いすぎ｣


A｢健太、いいの。頑張るよ。絶対に｣


陣｢っし！切り替えてリハやるでーーーー！｣







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