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Aside
目が覚めたらまた隣に健太が居た
お邪魔しておいて申し訳ないけど
起きる前に早く帰らないと…
これ以上関わってはいけない
そーっとベッドを抜け出そうとしたら
健太「……どこ行くの?」
目を擦りながら起きる推し……
A「…………朝からかっこいい…」
健太「お姉さん?声に出てますけど?」
A「ああああ!なんでもない!ごめんなさい!
帰ります!」
健太「…ねえ、けんたの話聞いてくれる?」
今までに見た事ないくらい真剣な顔をしている推しを
目の前に頷くしか無かった
健太「昨日、Aちゃんはファンと
推しが関わっちゃいけないって話したの覚えてる?」
A「…………なんとなく……」
健太「けんたさ、確かにAちゃんと居酒屋で会った時
関わっちゃいけないと思ったのね。
けんたが毎回ライブの度に
可愛いって思ってた子だったけど、
その子の事顔しか知らないし、中身なんて知らない
もしかしたらすごく性格が悪いやつかもしれないって
思ったから突き放したの。
でもAちゃんは、
自分から帰るって言ったでしょ?
その一瞬で、ああいい子なんだなって思ったよ。」
A「…………いい子なんかじゃないです」
健太「けんたが連絡先交換しようって言った時も
頑なに断ったでしょ?
ああいうのも、この子はしっかりしてるんだ
って思ったり、とにかくAちゃんは
けんたにとって魅力的な女の子なの
だから、まずはお友達として、仲良くして欲しい」
A「……お友達…」
健太「そう!お友達!」
真剣に言葉を伝えてくれる彼に思わず、
A「……じゃあ、お友達なら。。」
健太「わーい!!早速!連絡先交換しよう!」
そう嬉しそうに笑う彼に胸が高鳴った
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作者名:s | 作成日時:2023年1月4日 20時