透明なグレー.TH (ページ9)

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部活から帰ってきたとき、居間で君がテーブルで寝てた

君は口が半開きで無防備だった

『もう、風邪引くよ』

肩を揺すって起こすつもりだった

魔が差したのか、無意識なのか、

その唇に吸い寄せられて

顔を近づけて
『A、すき…』

あと12センチ

「んー」

ハッとなった

俺今何しようとした

ダメじゃん、
そんなことしようとしちゃ

君の肩をガシガシ揺すって起こした

『ほら！起きて！寝るならベッド！！』

「あーわかったよー痛いよー」

『シャキッとしてよね』

俺がキスしようなんて隙もないくらいに

「はいはいテヒョンももうちょっと優しく起こしてくれてもいいのに…」

『王子様のキスで起こしてあげたかったけど、お姫様がいないんじゃどうしようも』

「私がお姫様じゃないって言うの！？もう勉強教えてあげないんだから！」

『ごめんごめん
Aはお姫様だよ～』

「よろしい」

いつだって君は俺のお姫様

だけど俺は君の王子様にはなれないんだよ

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