まるで他人事 ページ8
それは一瞬だった。
りょう『危ない!!』
気付いたらりょうは駆け出していた。
いつもなら仁川空港の中でご飯を食べていたのに、なぜか今回だけは近くのカフェで食べた。
けどそれが間違いだった。
太らないように〜って2人並んで歩いて空港に向かっていた時。ほんとに空港が目と鼻の先くらいになった時。最後の交差点を渡る時。
けたたましく響くクラクション、赤信号なのに渡っている子供、駆け出している横にいたはずのりょう。
この三つが一瞬で私を地獄に突き落とした。
ザワザワと騒ぐ回りだけど、私の耳にはその騒ぎの1割も入ってこない。
りょうが轢かれた…?
辺り一面に広がる赤い海。その液体が何なのか、どこから出ている物なのか、働かない頭でなんとか現実を歪曲するために必死に考える。
違う、違う、違う、違う、違う………
でもやはり何度考えてもこの液体は血で、りょうの体から流れているという事実にしか辿りつけなくて。
………でも不思議と悲しいとか苦しいとかいう感覚はない。
ただただ、夢だよね？ドッキリです〜って笑って立ち上がってくれるよね？って。それで私はタチ悪すぎだよ〜!!!!って怒るんだよね？って。
そんな事しか頭には浮かばない。
？『お嬢ちゃん大丈夫かい！？可哀想に…今救急車を呼んだから…！希望を捨てるな!!』
横から40歳くらいのおじさんが肩を叩いてくれて、ようやく目が覚めた。
急いでりょうの方に駆け寄ると、そこには2人の男女がいて救急措置を取ってくれているようだった。
男｢これは酷いな…頭を強くうってる…出血量も多すぎる…早く輸血しないと本当に手遅れだ…｣
女｢グズグズしない!!とりあえず直接圧迫止血法!このタオルで出来る限りの力で圧迫して!!！｣
日本語で話しているあたり日本人なのだろうか。とても綺麗な男女はどんどんと作業を進めていく。
ものの数分で聞こえてくるサイレンの音。
たどり着いた救急隊員の方に先程の2人が韓国語で丁寧かつ手短に行った処置などの説明をしていた。
全部が全部他人事のようだった。
『この人の恋人ですか！？』
先程の綺麗な女の人がすごい勢いで話しかけてきて、その勢いのまま頷く。
なら!!と言いながら手を引かれて救急車に乗せられた。
その時、後ろから僕も家族です!!と聞こえて、そして気付いたら知らない男性も救急車に同乗していた。
それゆけ!!救急救命ガール!!から友情出演♡
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Miyu(プロフ) - 美怜さん» 本当に申し訳ないです（涙）どうですか？まだ変えられないならもう一度言ってください！気づかなくて本当にごめんなさい(ToT) (2020年11月20日 16時) (
レス) id: 1c9dc44574 (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - 名前変えられないので変えれるようにしてほしいです、、 (2020年11月20日 7時) (レス) id: a238c09429 (このIDを非表示/違反報告)
Miyu(プロフ) - みかん王子さん» わざわざコメントありがとうございます！忙しいですが、皆さんに少しでも喜んでもらうためなら頑張れます！今後もよろしくお願いします！ (2020年11月6日 9時) (レス) id: 1c9dc44574 (このIDを非表示/違反報告)
みかん王子 - このお話続きがすごくすごく気になります！更新大変でしょうがぜひとも頑張ってください！ (2020年11月6日 2時) (レス) id: d0d1157678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Miyu | 作成日時：2020年11月4日 2時
