▽ innocent look

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瑞稀「 迷ってる？」

『 そりゃ 、まあ 』

瑞稀「 そっか … Aにこの制服似合うと
思ったんだけど 」







そう言ってまた険しい顔をしてパソコンと
にらめっこをする瑞稀に








『 瑞稀が一緒ならこの学校に通いたい 』






そんな事を言って 。









瑞稀「 … 最初からそのつもりだわ 」









結局2人して瑞稀が勧めた高校に入学して
制服を初めて身に纏ったとき 、





瑞稀「 やっぱり俺の予想通り 、似合ってる 」





私の頬を赤く染めさせた 。









高校3年生になり 、進路を決める時だって







瑞稀「 Aは接客辞めた方がいいんじゃない？」

『 え？何で？』

瑞稀「 校長にも人見知りするくらいなのに
接客とか無理じゃない？」






なんて言いながら瑞稀は険しい顔で
パソコンとにらめっこして就職先を探してた 。




私は瑞稀の一言で手にしてた接客の求人を捨て
今勤めている会社の求人を手にして 。









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あの時はまさか同じ会社に勤める事になるとは
想像もしていなかったけど …





あの険しい顔をしてパソコンと向き合う姿は
誰よりも私が近くで見てきたはず 。









瑞稀「 作間 、これの資料持ってきて 」

龍斗「 はい 」








今は作間くんが1番近い所にいるけどね 。









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瑞稀「 A 、帰ろ 」

『 あ 、ちょっと待って 』

瑞稀「 ロビーで待ってるから 」









こうやって帰る時に瑞稀を待たせちゃうのも
いつもの事で 。









完成手前だった書類の入力を急いで終わらせて
鞄を持つと私を呼ぶ声が聞こえて振り向く 。









『 作間くん？』

龍斗「 … 俺が昨日抱きしめたの忘れました？」









あ …

私 、昨日この人に抱きしめられたんだっけ 。









瑞稀の事ばっかり考えてたから
すっかり忘れてた 。









龍斗「 はあ … でも俺 、頑張ります 」

『 何が？』

龍斗「 … そのうちわかると思います 。
井上さんが待ってますよ 、お疲れ様でした」









困ったように笑う作間くんは残業をするみたいで 。









『 うん？お先に 』









一言掛けてからロビーに向かう 。









作間くんは 、イイ後輩 。だけどよくわからない 。


突拍子も無い事を言ったり 、抱きしめてきたり 。









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