▽ ページ4
.
今日の仕事は終わり 。
瑞稀「 A 、終わった?」
いつものように先に片付けてきた瑞稀が
ネクタイを緩めながら私の元に 。
『 あ 、瑞稀 。今日は先に帰って 』
瑞稀「 何で?」
『 作間くんと食事する約束があるの 』
瑞稀「 ふーん … 気をつけろよ 」
じゃあ帰るわ って手をヒラっと振っては
そのまま帰って行った 。
… 気をつけろ の意味も知らずに 。
龍斗「 ここ行きつけなんですよ 」
その一言で作間くんが行きつけのお洒落なお店で
食事をする事に 。
龍斗「 シーザーサラダがおすすめです 」
『 あ 、じゃあそれ頼もうかな 』
サラダをおすすめするなんて作間くんは
変わり者なんだなあ 。
瑞稀は 、野菜が嫌いだからメニューのサラダの
ページを開いても嫌な目で見るだけなのに 。
だから私にとってはニコニコしながらおすすめの
シーザーサラダを指す作間くんは変わり者 。
龍斗「 伊野さん 、何が好きですか?」
『 え?』
龍斗「 好きなの頼んで下さいね 」
『 うーん … じゃあこれで 』
メニューを私に傾けるからパラパラとページを
めくって目について指したのはオムライス 。
龍斗「 伊野さん 、オムライス好きなんですか?」
『 うん 、好きだよ 』
好きだよ 、オムライス
… 瑞稀が 。
そういえば私の初めての料理はオムライスだった 。
確かあの時 、瑞稀の為に作ったんだよね 。
龍斗「 伊野さん?」
『 へ?』
龍斗「 聞いてました?お酒飲みますよね?」
『 あ 、ああ 。じゃあ少しだけ飲もうかなー 」
さっきから瑞稀の事ばかり頭に浮かぶ 。
龍斗「 … 井上さんが気になります?」
そんな言葉を零す作間くんと目が合うと
すみませーんって店員さんの声と目の前に
置かれる2つのグラス 。
作間くんはグラスを持って 。
龍斗「 じゃあ 、乾杯 」
『 か 、乾杯 』
まだ20歳に達していない作間くんは烏龍茶 、
私はカシスオレンジ 。
龍斗「 あの 、ずっと思ってたんですけど … 」
次は何を言われるのか 、カシスオレンジが入った
グラスをコトっと置いて息を飲む … 軽く緊張 。
龍斗「 Aさんって呼んでもいいですか?」
息を飲んだくらい緊張したのに 、そんな事か 。
緊張返せ 。
.
1490人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
hiレベルな小5 - みるるんさん天才ですね(笑) (2020年2月24日 15時) (レス) id: 62d5677c5a (このIDを非表示/違反報告)
ちぇり - 天才か……って思いました。。普段ゴリゴリのハッピーエンドなものばかり読んでいましたが、こういうのもありだなって思いました!!読んでよかったです。 (2019年12月1日 1時) (レス) id: 533c7622c3 (このIDを非表示/違反報告)
もえか(プロフ) - ヒントが鍵になってすごく大切な役割をしていてすごくドキドキしました。今まで読んできた小説の中でも一番ドキドキしました (2019年4月11日 23時) (レス) id: fde18b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
静 - 最後の一文は、最後までハラハラしながら読ませていただきました。です。変になってしまい、申し訳ございません。 (2018年8月16日 8時) (レス) id: 649cb61653 (このIDを非表示/違反報告)
静 - 途中で作間くんがテレビの裏を見るシーンがあったのでもしかしたらと思いましたが、まさか本当にそうだとは…最後までハラハラしながらきました読ませていただ (2018年8月16日 8時) (レス) id: 649cb61653 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みるるん | 作成日時:2018年3月19日 6時