▽ ページ24
.
休憩後 、すぐに戻ったのに
用は無いだなんて言われて 。
受付嬢のヒントを頭の片隅で考えながら
仕事を終えた定時 。
瑞稀「 A 、帰るよ 」
『 うん 』
瑞稀「 あれ？もう出れるの？今日早くね？」
『 私だって早く終わる事くらいあるよ 』
.
珍しい事もあるんだなって先を行く瑞稀は
いつも通りネクタイを緩めている 。
この仕草だって 、何も変わらない 。
.
『 瑞稀 、明日楽しみだね 』
瑞稀「 んー 」
少し駆け足で瑞稀の隣に追いついて肩を並べる 。
.
" 耳の長い兎は何食わぬ顔をする "
やっぱり考えてもまだ私にはわかりそうにない 。
一体 、瑞稀は何をしているっていうのよ …… ？
わからない 。
誤魔化すように瑞稀を呼んで 。
『 明日の飲み物いっぱい買って帰ろう 』
瑞稀「 全部俺ん家で冷やす訳？」
『 瑞稀の冷蔵庫 、どうせ空っぽでしょ 』
瑞稀「 そうだけど … 」
じゃあいいじゃんって怠そうに歩く瑞稀の腕を
引っ張ってスーパーに向かう 。
.
『 これとこれ 、どっちがいいかな？』
瑞稀「 こっち 」
『 … 両方買っちゃえ 』
瑞稀「 結局かよー 」
今週の仕事も終わって明日は瑞稀と作間くんと
3人でパーっとやっちゃうって事もあって
『 足りなくなるのは見えてるからね 』
瑞稀「 まあね 」
私のテンションは完全に上がりきっていた 。
『 じゃあ3本だけはうちで冷やしてあげる 』
瑞稀「 3本だけ？てか 、絶対今から飲むだろ 」
『 そっ！そんな事しないよ 』
瑞稀「 図星かよ 」
2人で沢山飲み物やらおつまみやらが入った
ビニール袋を両手に抱えて帰路につく 。
それだけなのに夫婦のようなそんな近い距離に
感じて 、きっと顔はにやけているはず 。
瑞稀「 ちょっとだけ 、今日飲んじゃう？」
『 いいね！そうしよ！』
って2人で飲むことになったけど
『 私の部屋？』
瑞稀「 いいじゃん 」
勝手にテレビをつけて缶ビールを開封して
乾杯待ちしてる瑞稀 。
瑞稀「 何してんの 、早く 」
『 あ 、ああ 』
急いで私も缶ビールを開封して 。
.
瑞稀「 お疲れー 」
『 うん 、お疲れ 』
カンっと2つの缶ビールが音を立ててぶつかる
そんな音と共に私と瑞稀は目を合わせて笑った 。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1490人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
hiレベルな小５ - みるるんさん天才ですね(笑) (2020年2月24日 15時) (
レス) id: 62d5677c5a (このIDを非表示/違反報告)
ちぇり - 天才か……って思いました。。普段ゴリゴリのハッピーエンドなものばかり読んでいましたが、こういうのもありだなって思いました！！読んでよかったです。 (2019年12月1日 1時) (レス) id: 533c7622c3 (このIDを非表示/違反報告)
もえか(プロフ) - ヒントが鍵になってすごく大切な役割をしていてすごくドキドキしました。今まで読んできた小説の中でも一番ドキドキしました (2019年4月11日 23時) (レス) id: fde18b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
静 - 最後の一文は、最後までハラハラしながら読ませていただきました。です。変になってしまい、申し訳ございません。 (2018年8月16日 8時) (レス) id: 649cb61653 (このIDを非表示/違反報告)
静 - 途中で作間くんがテレビの裏を見るシーンがあったのでもしかしたらと思いましたが、まさか本当にそうだとは…最後までハラハラしながらきました読ませていただ (2018年8月16日 8時) (レス) id: 649cb61653 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるるん
| 作成日時：2018年3月19日 6時
