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｢入って、｣
｢お邪魔します…｣
｢な○○む？｣
｢え、なんでも…｣
｢そう…｣
はい、と手渡されたのはミネラルウォーターで
ありがとうとお礼を言おうとして
｢あのさ、大ちゃん｣
伊野ちゃんが俺の方を見て口を開けた
｢俺、山田に告白されたんだけど。大ちゃんに応援されたって、背中押されたって言ってたけど、｣
｢あ…うん、山田が幸せなら俺はいいから、｣
｢うん、大ちゃんならそう言うと思ったから。
山田と付き合うことにしたよ俺｣
｢へ、｣
｢…大ちゃん、馬鹿なの？｣
そう伊野ちゃんが言うなら
俺はまたわかりやすい顔をしたのだろう
｢でも、｣
｢俺は山田のことなんて微塵も好きじゃない。でも、俺が好きな大ちゃんが幸せを望むなら俺は山田のことを上辺だけでも幸せにしてあげたい。それが大ちゃんの幸せなら｣
｢へ、伊野ちゃ、｣
｢俺の気持ち、気づいてなかったでしょ？｣
｢…ごめ、｣
｢いいよ、別に。だからさ、俺が山田を幸せにしてあげるから、大ちゃんが俺を幸せにしてよ。そうしたら3人とも皆幸せでしょ？｣
｢伊野ちゃ、｣
｢山田には言わないよ。メンバーにも…でもこれだけは言わせて。俺が心から好きで心から手に入れたいのは大ちゃんだってこと。それは絶対忘れないでね？｣
｢…わかった…｣
｢ふふ、俺が大ちゃんのこと守ってあげるね｣
そのままソファに押し倒されて
はじめてキスをされて
言い訳を探して
浮かぶのはやはり
"魔が差した"
これだけだ
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ゆみ(プロフ) - はじめまして♪くじらさんだから描ける明るいだけじゃない、苦かったり酸っぱかったり、リアルなオレンジがとても共感出来て面白く拝読いたしました。次はどの色のお話なのかとても楽しみです(^^) (2019年1月16日 14時) (
レス) id: b1371ccaed (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - とっても素敵なお話ですね~！次のお話が楽しみです！更新頑張ってください！ (2018年12月15日 23時) (レス) id: 31e5093717 (このIDを非表示/違反報告)
yuria(プロフ) - くじらさんの最新作凄く好きです！いつも作品楽しく拝見させて頂いてます！これからも続き気になるので更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年12月15日 22時) (レス) id: 30859cc1ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くじら
| 作成日時：2018年12月15日 22時
