転生輪廻 ytar ページ20
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満月の光のみに照らされた夜
見張り番の俺とゆうとは木に登り、敵兵が居ないか注意しながらも昼間より気を緩め隣に座っていた
交代の時間、ただ静かに辺りを見渡していたゆうとが
｢ねぇ、大ちゃん｣
｢ん？｣
｢…死後の世界って信じる？｣
と、口を開いた
よっと。と地に足をつけて
｢はぁ？時は戦国、死後の世界がないと俺もお前も今ここにいないだろ？｣
膝をパンッパンッと叩きながらそう答えると
｢はは、確かにそうかも。うん、大ちゃんらしい｣
なんていつもの男前の笑顔なんか浮かべている
それを見る度にざわざわとする胸は死と隣り合わせのこの環境のせいか、はたまた想いを寄せているゆうとだからなのか…
｢意味わかんねぇ。明日敵国に仕掛ける大事な日だろ？緊張でもしてんのか？｣
｢…緊張か…緊張というより…今俺が感じてるのは…恐怖かな｣
｢へぇ、中島家の長男さんが恐怖だなんて、当主が聞いたら吠えるだろうよ｣
｢はは、そんな弓使い天下一の有 岡家の次男が弓使えないのと同じくらい笑えないよ｣
｢ったく、減らず口だな｣
｢…ねぇ、大ちゃん。もし明日俺が相手の首を取れたらさ…｣
｢おいおい、そんな野暮な願掛けはしちゃだめだろ。明日死んで後悔するなら今言っておくべきだと俺は思うけど？｣
｢…ほんとに大ちゃんは強いや｣
｢へへ、そうかよ。これでも一応歳上だからな！どうよ見直したか？｣
｢うん、見直した｣
｢珍しく素直じゃないっ、て、へ？｣
急にギュッと抱きしめられた体
汗と土と誰か後の匂いが混ざった戦闘服は
普段なら嫌でたまらないはずなのに、ゆうとのは不思議となんも嫌な感じがしなかった
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ゆみ(プロフ) - はじめまして♪くじらさんだから描ける明るいだけじゃない、苦かったり酸っぱかったり、リアルなオレンジがとても共感出来て面白く拝読いたしました。次はどの色のお話なのかとても楽しみです(^^) (2019年1月16日 14時) (
レス) id: b1371ccaed (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - とっても素敵なお話ですね~！次のお話が楽しみです！更新頑張ってください！ (2018年12月15日 23時) (レス) id: 31e5093717 (このIDを非表示/違反報告)
yuria(プロフ) - くじらさんの最新作凄く好きです！いつも作品楽しく拝見させて頂いてます！これからも続き気になるので更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年12月15日 22時) (レス) id: 30859cc1ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くじら
| 作成日時：2018年12月15日 22時
