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「え?ボーカルを見つけた?」

「そうなんだよ!同じ学部のチャラ男くん!確か〜…高木っていったかな…めちゃくちゃいい声なんだよ!絶対ゆうとも光くんも気に入るよ!」

「大ちゃんがそこまで言うなら俺は信じてみてもいいけどね、光くん次第かなあ〜」

「な、全てを俺に任せるなよゆうと…。まぁとりあえずその人に交渉してみて、だな」

「とりあえず俺頑張ってみるわ!」

「じゃあ俺他バンドのヘルプ行ってくるね」

「おー、じゃあな」

「またね、ゆうと」

パタンと扉が閉まって

「んじゃ俺も、そろそろバイト行くわ」

「あ、うん。またね光くん」

再度パタンと扉が閉まる

2人には充分な技術があって
俺を含め3人の相性抜群のはずなのに

どうてこうもバラバラなのか…


「はぁ、やっぱりボーカかな…」

1人になったレッスン室から荷物をまとめて出ると

"あれ、高木くんじゃん"

大通りを歩いてライブハウスに入っていく良い声の持ち主

急いであとを追えば
インディーズバンドのライブが開催されていた

箱はそんなに大きくないけど
そこにいる人達はみんな楽しそうで
やっぱり音楽っていいな、そう再認識した

人混みの中でみつけたシルバーのアクセサリーをみにつけた高木くんはただぼーっとステージを見ていた

…盛り上がんねぇのかな?

そう思っているとふらっとその場から立ち去る高木くん

慌ててそのあとを追いかけ

「あの!すいません!まって!」

「……だれ?」

「あの、俺、同じ大学の、はぁ、今日の二限の授業かぶってる!有 岡大貴っていいます!」

「あー…」

「あの、突然なんですが!いいかな?」

「なに?」

「俺のバンドのボーカルやってくれませんか!」


「……は?」

「俺、高木君の声に一目惚れ…いや違う、人聞き惚れ?して、どうしても俺のバンドのボーカルに、」

「やだ」

「え、そこをなんとか!お願い!」



人の懐に入るのは昔から得意だし
コミュ力だってほかの人よりは…


「…条件叶えてくれるなら」


「え!まじ?なに、なに、なんでも言って」


「アンタのこと抱かせてよ」


「……へ?」


「抱かせてくれたらボーカルやってやるよ」


バンドのために自己犠牲…ってやつか
悪くない!


「わかった。てか俺でいいのかよ?」


「ん。ほら、さっさと行くぞ」


「え、ちょ、え?今から?」



クイッと引かれた手首に少しだけ心臓が跳ねたきがした

.→←声に恋した tkar



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ゆみ(プロフ) - はじめまして♪くじらさんだから描ける明るいだけじゃない、苦かったり酸っぱかったり、リアルなオレンジがとても共感出来て面白く拝読いたしました。次はどの色のお話なのかとても楽しみです(^^) (2019年1月16日 14時) (レス) id: b1371ccaed (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - とっても素敵なお話ですね~!次のお話が楽しみです!更新頑張ってください! (2018年12月15日 23時) (レス) id: 31e5093717 (このIDを非表示/違反報告)
yuria(プロフ) - くじらさんの最新作凄く好きです!いつも作品楽しく拝見させて頂いてます!これからも続き気になるので更新頑張って下さい!応援してます! (2018年12月15日 22時) (レス) id: 30859cc1ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くじら | 作成日時:2018年12月15日 22時

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