キスの口実 ar ページ35
あー、好き
今日も飽きずに山田を見てそうおもう
"大ちゃん"
"大貴、っ"
"ばーか、"
"好き…だってば…"
山田ってなんなの？
なんでこんな愛おしいの？
ダンスレッスン後はいつもに増して儚いし
愛おしいし
「はぁ…」
口からはため息が溢れ出る始末だ
「大ちゃんー！」
そう声をかけられ視線をずらすと
伊野ちゃんがすぐそこにいた
「ん？」
「ん？じゃなくて〜、見てみてこれ…ゲホッ」
「なに、伊野ちゃん風邪？」
「ん〜エアコンにやられただけ〜」
へらっと笑ってみせるけど
そんなつくり笑顔もう何回も見てきてるから嘘だってすぐわかる
額に手を当てればじーんとつたわるあたたかさ
自然に眉間にシワがよるのが自分でも分かって
伊野ちゃんが困ったように
「高木には言わないで？」
と一言
「はー、じゃあまぁここで寝とけば？しんどいでしょ」
「…ありがと、」
そのままソファでゴロンと横になり俺の膝に頭を乗せる伊野ちゃん
すぐに寝息が聞こえてきたからあのハードダンスを完ぺきにおこなってたから…
相当我慢してただろうなぁ、なんて
ぼーっと伊野ちゃんを見てると
「息ちゃんと吸えるか？そそ、上手」
いつもより冷静な高木の声が聞こえ視線を向けると
「え、ちょ、山田？」
ハァハァと荒い呼吸を繰り返しながら
高木に背中をさすられている恋人のすがた
伊野ちゃんを起こさないようにそこから抜け出し慌てて迎う
「山田、大丈夫か？」
「…大ちゃ、はぁ、ん、っ」
幾分か呼吸はマシになってるものの
頬は火照り、目が虚ろだ
確かレッスン室のエアコンは切れていたし…
熱中症？
水分取らせないと、それだけが頭に出てきて
近くにあったスポドリを自分の口に含め山田の口に流し込む
それを数回繰り返し
「まだ飲む？」
そう聞くと、上目遣いで
「…は、もっと、」
なんて…あぁ今のなんかちょっと…いい
そう思いながらまた口移しを再開した
こんなの口移しという名のただのキスだ
まぁいっか…
このあと
高木に
「俺の存在忘れないでよ？」
と、呆れられてたのは言うまでもない
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いわし - 完結おめでとうございます！この「大好きだってば」が連載されている間は、毎日ワクワクして更新されているといつもキュンキュンしてました！終わってしまうのは寂しいですが、新しい作品を楽しみにしています！！本当に今までありがとうございました！！ (2018年8月7日 15時) (
レス) id: ae19949072 (このIDを非表示/違反報告)
侑葉(プロフ) - 完結おめでとうございます。終始めっちゃきゅんきゅんしました 笑笑 完結なんて寂しいです (2018年8月7日 7時) (レス) id: e04bce508f (このIDを非表示/違反報告)
天ぷら(プロフ) - この作品を読んでるとふわ〜と幸せな気持ちになります！これからも更新頑張ってください！ (2018年7月25日 21時) (レス) id: 0ee6887196 (このIDを非表示/違反報告)
うー - すごくほのぼの甘々していて､毎日癒されます｡これからもお身体に気をつけて頑張って下さい! (2018年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 72efd30a70 (このIDを非表示/違反報告)
ありやまは世界の幸せを造ってる - ヤバい、、、好きなヤツだ、、、もぅどっちのカップルもがんばれ！更新楽しみに待ってます！ (2018年7月7日 21時) (レス) id: 6367b68cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くじら
| 作成日時：2018年7月5日 20時
