大好きだってば

ないものねだり tk ページ23

伊野尾くんと山田が彼女会を定期的に開いてると言うことで、なら俺たちも

そんなノリで決まったら彼氏会という名の飲み会

どこか店で そう思ったのだけど
○○くんが

「家でのもーぜ！」

そう言ってくれたので俺はいまありやま家に来ている

「うわー、やべぇツマミがめっちゃ美味そう」

「高木と家飲みするつったら山田が作っててくれたんだよ」

なんて嬉しそうに笑いながら教えてくれた

お酒も山田が買ってきてくれたようで冷蔵庫にこれでもかと酒がはいっていて

ツマミの出し方やお酒にあったグラスのメモ
雄也と楽しんでね！

なんてコメントもあり
なんだか少しだけ羨ましいと思ってしまった

何から飲む？と聞かれシャンパンを選び
○○くんとグラスを合わせて
乾杯なんて…
おかしくて2人で笑ってしまった

シャンパンを一口飲んで

「なんか、山田はほんといい奥さんって感じだよね」

と、ついでた俺の言葉

「めっずらし、あんだけ伊野ちゃん好きの高木がそんなこと言うなんて」

「あー、んーそうかな？」

「そーだって！」

「んー、伊野尾くんはここまでしてくれるのかな？って思ってさ」


まずきっと伊野尾くんは家に呼ぶなと言うだろうし、呼んだところでここまでのことはないと思う


「んー、俺だってさ山田に伊野ちゃんみたいな素直さが欲しいとか思う！でも考えてみ？伊野ちゃんが山田みたいだったら…ふふ」

「あーまぁたしかに伊野尾くんらしさが…ね」

想像したらなんだかおかしくて
自然に口元が緩くなる

「だーろ！俺だって山田からスキンシップ貰いまくりだったら…あれ？それはそれでいいかもしんねーわ…」

「ちょっとちょっと、」

なんて二人で笑い合う

ないものねだりをしたところで、俺は伊野尾くんがいちばん大切なのに変わりはない

「あー、でも聞いて伊野尾くんがさ、」

まだまだ飲み会ははじまったばかり

ここからが本番だ

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