アカツキの空 (ページ9)

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考えページ9

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目が覚めて起き上がろうとすると腰が痛かったけど、俊くんが私を愛してくれた証だと思えばなんでもなかった。昨日の心の痛みよりましだ。

火「A」

『ん……っ、まだ歯磨きしてないのにキスしないでよ』

火「はは、もう安心した？」

『うん、ごめんね』

火「謝らんでええよ、不安になったら今度からは俺に言うことな？絶対一人で溜め込んだらあかん」

『ん、』

私たちは制服を着て、学校へ向かう準備をした。

今日はついに文化祭当日だ。

律「そこのラブラブカップル二人！！」

『え？』

律「館長！副館長！今日はこれつけててね〜」

今日一日、副館長のたすきを掛けていなければならないらしい。まぁ引き受けたからにはちゃんとやるけど。もしこれが俊くんと別の女の子に決まっていたら、考えるだけで嫌だった。

しろちゃんもなかなかだけど、俊くんはかなりモテる。私と付き合ってることを知りながら告白してくる人だって何人もいる。今だって、女の子が群がってる。俊くんはどうして私のことなんて好きになってくれたんだろう。

火「A、ちょっとええか？」

『ん？』

火「話があんねんけど」

『……移動する？』

火「おん、あっちの教室行こか」

さっき、しろちゃんと真剣な顔付きで空き教室に入っていくの見たけど何を話したんだろう。その話かな。

火「公史郎、あゆみと海根さんが入れ替わってんの気付いてた」

『えっ、そうなの……？』

火「ほんでさ、あいつあゆみの顔が好きやから海根さんと付き合うことにしたとか言い出して。ワケ分からんよな」

『……そう、なんだ、』

頭のいいしろちゃんのことだ、何か考えがあるに決まってる。いくら顔があゆみでも中身が違うならそれはあゆみじゃない。

あんなにあゆみが好きだったしろちゃんが考えもなくそんなことを言うはずないんだから。

ねぇ、そうなんでしょ？

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