アカツキの空 (ページ3)

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いちごオレページ3

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『「「「じゃんけんぽん！！あいこでしょ！！」」」』

火「よし！」

小「しろちゃんの負けー！」

『ふふ』

火「行けー」

小「行ってきてー！」

水「なんだよ」

『「「行ってらっしゃい〜」」』

夜の公園、いつもの4人で集まっていた私たちはジュースをかけてジャンケンをした。一人負けで自販機に向かうしろちゃんを見つめ、楽しそうにする二人に私も笑みが溢れた。

小「いちごオレ？」

火「お前さ、いくらAとあゆみの好物やからって普通ホットやろ」

水「だよな……別の買ってくる」

『ふふ、いいよしろちゃん。それちょうだい』

小「私も！いちごオレ大好きだし。ありがと」

火「もうしゃーない！ほらよこせ！」

小「じゃ、かんぱーい！」

『「「乾杯！」」』

火「さぶっ！お前、ガンガンに冷えてるやんけ！」

水「悪い」

火「おいもう！だから俺、絶対ホットが……」

『俊くん』

火「うわっ、びっくりしたお前！」

やいやい文句を言う俊くんに冷たいいちごオレを頬に当てれば、冷た！！っていい反応をするから思わずまた笑みが溢れた。それを見ていたあゆみがしろちゃんに同じことをして。

なんでもない時間だけど、この時間が楽しくて幸せだと思った。

火「んじゃ、そろそろ帰るかー」

『そうだね』

火「公史郎、あゆみのこと家まで送ったれよ」

水「あぁ、分かってる」

小「火賀くんもAのことちゃんと送り届けてよ？」

火「当たり前やろ、任せとけ」

『あゆみ、しろちゃん、またね』

二人と別れ、俊くんとどちらともなく手を繋いだ。

火「A、そんな顔せんといて。俺帰りたくなくなるから。」

『……どんな顔してる？』

火「俺のこと好きで好きでたまらんって顔」

『ふふ、合ってるね』

火「なぁ、やっぱ泊まってってええ？」

『ダメ。変なことするでしょ』

火「……いや、せーへん！誓う！」

『今の間なに？明日学校だし絶対ダメ』

火「分かった、じゃあ今日は諦めるから金曜やったらええやろ？」

『まぁそれならいいけど』

火「よっしゃ、約束したからな！忘れんなよ！」

『分かってるって、またね』

火「おう。暖かくして寝ろよ」

『うん。送ってくれてありがとね、大好き』

なんだか小っ恥ずかしくて、俊くんの反応も見ずに家の中へ入った。

火「………はぁ〜あいつほんまズルいわ、言い逃げは反則やろ」

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