･ ページ9
.
BC「なんで俺に黙ってたの」
『別に言うほどのことじゃないと思ったから。』
BC「言うほどじゃない人が倒れかけてスンミニに支えてもらうの？」
『なに、ちょっとふらついただけじゃん。みんな心配しすぎなんだよ。』
結局、熱を測った結果、38.7℃と結構な高熱だった。
SM「ふらついただけだって？なら、この後一人で帰れるの？」
『うん、一人で大丈夫』
BC「大丈夫なわけないだろ！！」
HN「ちょ、チャニヒョン………」
BC「ハニは黙ってて。」
HN「待って、俺初めから知ってたんだ。ヌナが体調悪いの。なのに言わなくてごめんなさい。」
BC「ハニには聞いてない。今はAと話してるから。」
HN「………はい、」
チャニオッパは普段温厚な人だけど、怒ったら怖い。優しい人ほど怒ると怖いっていうのはまさにこの人のことだと思う。大声を出して怒るチャニオッパに、朝から私を気にかけてくれていたハニが口を挟むけれど、何を言っても聞いてくれなさそうで彼は口を閉じた。
BC「何かあったら俺に言ってっていつも言ってるよね？Aが人を頼るのが苦手なのは分かってるつもりだけど、こういうことは言わなきゃダメでしょ。自分だけの問題じゃないんだよ、周りの人にも迷惑かかるの。」
『っ………ごめん、なさい、』
BC「ていうか、39℃近い熱が言うほどのことじゃないわけないよね。この状態で仕事なんて無理に決まってるじゃん。」
チャニオッパが言っていることは全て正論だ。現にスンミニに支えてもらっていなければ倒れていたし、そのまま頭を打って気を失っていた可能性だって十分にある。こんな熱の高い人間が今から仕事をしようなんて、それこそ悪化の原因となるかもしれない。私の言ってることは支離死滅だ。
自分の体調管理の甘さにどんどん目に涙が滲んでいく。いつもなら泣きそうな顔をしただけで、オッパが悪かったよって逆に謝ってくるけれど、こういう時は厳しいから許してくれない。
CB「ヒョン、Aももう反省してるし………」
IN「そうですよ。熱あるんだし、今は怒るより帰らせた方が………」
BC「Aはこうやってガツンと言わなきゃ分からないんだよ。いつも優しくされてるからって甘い。」
SM「僕はチャニヒョンに賛成だな。ヌナの一生懸命頑張るところは好きだけど、自分のこと後回しなところは好きじゃないね。」
『……………』
HN「ヌナ………」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 656人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うおおお - めっちゃ好きですほんとにこの作品大好きですがんばってくださいうおおおおお (1月20日 21時) (
レス) id: a7e6947a9b (このIDを非表示/違反報告)
Lee - 作品とっても面白いです！これからも頑張ってください！応援しています！ (1月17日 21時) (レス) @page20 id: 68b5a79181 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：百合姫 | 作成日時：2024年1月4日 16時
