キズナ10

＊ ページ6

那須side


＿このことは誰にも言わないこと


＿仕事終わりには、必ず自分のところへ来ること




ス「俺を否定した罰ね。」




訳の分からない条件




無視すればいいと思われるかもしれない

でも





ス「条件破ったら、メンバーどうにかなっちゃうかもしれないから気をつけてね。」





不敵な笑みを浮かべて

そんなことを言われたら




従うしかなかった…









-







浮所side



その日、配信動画の撮影で事務所に集まった




と





「…え、どしたのそれ…」




最後に楽屋に現れた那須を見て

俺もみんなも驚く




龍「え、わぁ…」


藤「大丈夫…？」





那「あ、うん…ごめん、ちょっと転んでさ…昨日…笑」





右腕をガッツリ固定して

ニットと同じ黒いバンドで吊ってる





大「折れたの？」


那「んーん、ちょっと筋痛めただけ。すぐ治るよ。」


金「今日、出来んの撮影。」



那「当たり前じゃん、全然大丈夫だから。」





カラッと笑う那須に

みんなは少し安心した様子だけど





俺はどうもしっくりこない






「本当に転けたんだよな？」


那「え？あ、うんそう。」





よく見れば、顔色も少し良くない気がする





那「…な、に…」



「いや、何でもない。気をつけろよ。」







幸い、今日の企画は腕を使わなくても出来る内容で


那須の腕も軽くみんなでイジる程度で誤魔化せた

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