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紫耀side
「……は?」
耳を疑う言葉に思わず
自分でも分かるくらい冷めた声が出る
その声にビクッと反応した手が
遠慮がちに離れていく
廉「…っ、」
「来てないって…?」
ス「どうかしました?」
「や、あの、海人が来てないって…」
ス「えっ…?!」
俺の言葉で一気に場の空気が変わったのが分かった
海人が歩いてたのは列の1番後ろ
スタッフさんは先頭に1人と、間にカメラマンを挟んで俺の前にもう1人
俺の後ろには廉
その後ろに海人…だったよな
廉の言葉に視線をその向こうへ向けるけど
雪のせいでさっきまでいた場所もほとんど見えなくて
ス「ちょ、ちょっとここで待っててください!絶対動かないで!」
狭い道を
俺と廉の横をすり抜けて
スタッフさんが戻っていく
海人…
_ごめんごめん!靴紐がほどけて!
_もぉ、早いよ置いてかないでってぇ!
なんて、数秒後には追いついてくる…
そうであってくれ…
ドクドクと高鳴る鼓動の中で
まさかそんなはずはないと
言い聞かせる
海人に限って
そんなことは…
-
廉「俺も、探してくる…」
「ちょ、待てっ…」
でも
待てど待てど、海人が現れることはなくて
待ちきれなくなったのか
廉がボソッとそう口にして、足を踏み出した
廉「離せっ…」
「動くなって!」
気持ちは分かる
でもこんな中、下手に動くとどうなるか…
廉「探す人手多い方がええやんっ…」
「危ねぇって!」
廉「離、せっ…!」
「廉っ!」
廉「……っ!」
この状況に
珍しく俺より冷静さを失ってる廉の手をグッと掴む
ス「はぁっ…皆さん、」
「海人はっ…?!」
頼むっ…
-
-
ス「すいません…その辺まで戻ってみたんですが…」
……っ
ス「とりあえず、下のスタッフにも連絡して、スキー場の救護部の方へも…
カ「一旦確認しよう!平野くんと永瀬くんはここでじっとしてて。俺たちでもう一回見てくるから。」
バタバタと動き出す大人たちに
取り残されたように
廉と2人、立ち竦む
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うっきー(プロフ) - よろしくお願いしますm(__)m (2021年7月21日 21時) (レス) id: 7309c1df14 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - うっきーさん» ありがとうございます。時間をいただきますが、お応えでからように頑張りますので、それまでしばらくお待ちください。よろしくお願いします! (2021年7月18日 14時) (レス) id: 98fd67c86b (このIDを非表示/違反報告)
うっきー - 事情を聞いて解決するというお話がみたい(?)です!長々となってしまいましたがよろしくお願いします!m(_ _)m (2021年7月18日 13時) (レス) id: 7309c1df14 (このIDを非表示/違反報告)
うっきー - リクエストお願いしてもいいですか?美少年でメンバーがピリピリしていてそんな中で浮所くんが体調悪いのを隠して仕事をして失敗を何度もしてしまいほかのメンバーは浮所くんの体調不良に気づかず当たってしまい浮所くんが出ていってしまった時に、キンプリの紫耀くんが (2021年7月18日 13時) (レス) id: 7309c1df14 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - みみさん» こちらこそ、いつもありがとうございます。本当に、ゆっくりすぎてすいません。そう言っていただけて嬉しいです。これからも楽しんでいただけるように頑張ります。 (2021年7月18日 8時) (レス) id: 98fd67c86b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほるる | 作成日時:2021年1月16日 17時