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紫耀side
次々と溢れ出す廉の言葉は
ずっと溜め込んでいた、本音だった
廉「ダンスも歌も…俺が1番下手やから、俺なりに2人に追いつこうって努力してたつもりでした…せやからセンターに立つことが…俺にとっては唯一の自信やったんです…でも…それも出来んくなって…何がダメやったんやろって…俺がセンターでやってたことは、間違いやったんかなって思って。でも、紫耀のセンターの姿見て、敵わへんって思いました…そら紫耀がセンターの方がええわって…でも……どうしても汚い自分が出てくるんです…っ…俺…ダメでしたか…?
俺がセンターのkingは……あかんかったですか…?」
後悔した
俺は、なんてことを考えてたんだって
廉がそんなに大事に思ってたポジションを奪っておいて
しんどいから出来ないなんて
あんな姿を見せたこと
押し付けられたなんて、酷いことを思ったこと
そんな自分がすごく情けなくなった
そして
翔太くんと樹くんに抱きしめられ
声を噛み締めて涙を流す廉を見て
心の中で何かが変わった
海「紫耀…俺さ…」
そんな廉を見つめながら、海人が言った
海「紫耀がセンターで嬉しいよ。kingのセンターは紫耀がいいって思ってる。でもね、廉が頑張ってくれたから、今のkingがあるんだなとおも思うの。」
そう言って俺の方を振り返る
海「だからさ、紫耀には廉の思いも一緒に持ってセンターに立ってほしい。悔しいけど俺にはできないからさ。でも大丈夫、1人じゃない。俺と廉がすぐ横で支えるから。だから、一緒に頑張ろうよ…」
柔らかい笑顔でそう話す海人に
俺は、ゆっくりと頷いた…
海人side
そんな昔話をふと思い出した
あれから紫耀は、別人のように堂々とした姿で
kingの、Jr.のセンターに立ち
俺たちを力強く引っ張ってくれた
あの日、廉は俺たちが聞いてたことを知らないけど
あの後、心なしかスッキリした表情で楽屋に来た廉を見て
紫耀が久しぶりに話しかけたのを覚えてる
そして、数年後
俺たちはprinceの3人と一緒にデビューを果たした
あの頃廉が頑張って背負っていたセンターの色は
今、深紅色に変わって紫耀が纏っている
"では、そんな平野さんをメンバーの皆さんはどう感じてらっしゃいますか?"
海「そうですね、紫耀は…天然だけど、頼もしいです!」
"ふふ笑 永瀬さんは?"
廉「紫耀は、俺たちにとって……世界一のセンターですかね。」
紫耀side
真ん中からみるここからの景色に
俺は今、誇りを持っています
end.
☆シリーズ5、ありがとうございました!
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ほるる(プロフ) - さくさん» はじめまして。嬉しいコメント本当にありがとうございます。嬉しいです。ああ!笑 なるほど、そうですね!これからのお話を考えていく中に入れておきます!アイディアありがとうございます! (2020年4月24日 18時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
さく - はじめまして。ほるるさんの柔らかい文章が素敵で更新されるのをいつも楽しみにしています。密かに、那須くんが貧血になった時に海ちゃんが言ってた廉もしんどい思いしたもんねとの発言が気になっているのでもし機会があれば是非...! (2020年4月24日 14時) (レス) id: b2dc0d72d1 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - Rihoさん» ありがとうございます!更新がんばります!引き続きよろしくお願いします! (2020年4月22日 13時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
Riho(プロフ) - 廉くんのお話を中心にいつも楽しく読ませて頂いています。今回の廉くん続きがすごく気になります!これからも更新楽しみにしてます! (2020年4月22日 0時) (レス) id: df3c910baa (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - おかまる子さん» コメントありがとうございます。嬉しいです!偏りがちですが、色々考えてみますね!これからもよろしくお願いします! (2020年4月21日 22時) (レス) id: 1262312f39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほるる | 作成日時:2020年4月16日 19時