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K
数分後、本当にすぐに大倉先生の姿が見えた
あんまり人はいないけど、目立たないようにしてくれたのかいつもの白衣は着てなくて、一見ラフな格好のお兄さん
大「お待たせ。」
紫「先生…」
先生の声に、紫耀が顔を上げる
大「海人、ちょっとそこ代わってくれるか？」
先生にそう言われて、俺は場所を横にずらした
先生は、廉の前にしゃがみ、腕をそっと掴み
大「廉？分かるか？」
そう優しく声をかけた
その声に廉はコクリと頷く
大「ん、分かるな。どした？苦しいか？」
そりゃそうでしょ…と心でつっこみそうになったけど、そういう意味じゃないんだろう
廉「…っなん…か…息…が…できっ…」
廉は途切れる呼吸の中で、必死にそう訴えた
大「そっかそっか。急になった？」
廉「ん…」
大「胸は？痛くない？」
廉「…だい…じょぶ…で…も…」
大「ん？でも？」
廉「はあっ…なん…か…いつも…と…ちがっ…」
大「違う感じがする？どんな風にか言えるか？」
先生…もう喋らすのやめてあげてよ…
そう思っても、さすがに医者に口出しするほど俺も紫耀もバカじゃない
1番状態が分かるのは廉自身だし、本人の口から言えるのであればそれが1番いい
容赦なく廉に問いかける先生に、ちょっと！って思ったけど、冷静に考えたらそれがプロのやり方
廉の状態を見て、もう限界だったらそう判断するだろう
でも…
廉「…わか…ら、へん…でも…」
大「なんか違うんやな？」
廉自身が何がいつもと違うのか分からないと言う
表情や呼吸の乱れる様子から、苦しいのは分かるけど…
あ…
そこで俺はあることを思い出した
医者に口出しはしないって今思ったばっかりだけど…これは口出しじゃんあくて気づきです…
「先生…」
思い切って言ってみることにした
S
海「先生…」
先生と廉のやり取りを見ていた海人がポツリと先生を呼んだ
大「ん？」
その声に先生も一瞬海人の方を見る
海「俺の気のせいかもしんないんすけど…」
大「ん？なんか気づいたことある？」
海「さっき廉の手握ったとき、手首の脈触ったんです…」
大「うん。」
それを聞いて先生も腕を掴んでいた手を廉の手首へ動かし始めた
海「なんとなく…脈が変な気がして…いや、いつも触るわけじゃないし気のせいだと思うんすけど…」
海人はそう言って自分の言葉を否定した
だけど…
大「海人…」
海「はい…」
大「お前、医者なれ。」
海「はい？」
大「よお気づいたな、命の恩人やで？」
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ほるる(プロフ) - yk0u0ypさん» そう言っていただけて、嬉しいです。ありがとうございます。最後まで楽しんでもらえるように頑張りますね！ (2020年3月17日 22時) (
レス) id: 1262312f39 (このIDを非表示/違反報告)
yk0u0yp(プロフ) - 長くなるのは読み手としては大歓迎ですよ！最後まで楽しみにしています。 (2020年3月17日 16時) (レス) id: 93cffbdd8e (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - サンリオさん» サンリオさん、ありがとうございます。何度も読んで頂けるなんて本当に嬉しいです。最後までよろしくお願いします！ (2020年3月5日 23時) (レス) id: 8f17583e90 (このIDを非表示/違反報告)
サンリオ(プロフ) - 1日に何度も読み返してます。続きも楽しみです (2020年3月1日 18時) (レス) id: 2408a5fc04 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - まりさん» まりさん、ありがとうございます！これからも、楽しみにして頂けるように内容も文章もしっかりら考えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 (2020年2月29日 10時) (レス) id: d4a1ad85f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年2月16日 16時
