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S
なぜかルンルンな足取りの海人の後ろを俺が、その後ろを廉が続いて歩き出した
ここまで…
ここまでは、本当にいつも通りだったんだよ…
乗った車両が少し前の方だったから、改札につながる階段まで少しホームを歩く距離があった
ここで降りた人は少なくて、俺たち以外にはあんまりいない
「なんの店なの？」
俺はすぐ前を歩く海人に声をかけた
海「雑貨屋！中村がこの前行ってた。」
海人は、店の場所を携帯で調べながら俺に答える
「中村のおすすめとか、不安んしかないんだけど笑」
海「俺も笑 でも、結構いいらしいよ。女子も行ったって言ってたし。」
「へー。」
なんだかんだ中村と波長が合う海人
まぁ、女子も行ってんならいいか…
なんて、俺も少し気になり始めて、店の名前を海人に聞きながら携帯を開いたときだった
廉「紫耀…」
ふと横をあるいていた廉が足を止めて俺を呼んだ
「ん？」
その声に俺も足を止めながら振り返る
すると…
それと同時に廉が俺の腕をグッと掴んで
廉「ごめ…ん…なん…か…」
そう言いながら、フラッと倒れかかってきた
「おっと…廉？」
とっさにその体を支える
その拍子に手から携帯が落ちた
海「廉っ？！」
俺の声と携帯が落ちた音で、海人も異変に気付いたみたいで駆け寄ってくる
急な異変になにがおこったのか分からない
「廉？どした、気分悪いか？」
廉「…いや…ご…めん…なんか…息が…」
俺の問いかけにそう答えた廉
たしかに、息が途切れ途切れになってる
「息しにくいか？座ろ、一回。」
俺はそのまま近くのベンチに廉を連れて行き、ゆっくりと座らせた
俺は廉の横に座り、海人は廉の前にしゃがむ
海「廉、深呼吸できる？」
海人が廉の手を取り、そう聞く
今までもたまに急に息苦しそうにすることはあった
息が上がると心拍も上がるから、廉にとってはあんまりよくない
廉「はあ…はあ…ふっ…はあ…」
廉は必死に呼吸を整えようとしてるけど、なかなか上手くいかない様子
どうしたんだろう…
さっきまで普通に話してたのに…
ましてや最近は調子悪そうな様子もなかったのに…
見た感じ発作ではなさそうだし、胸が痛そうな感じはしないけど
あきらかにしんどそう…
「ゆっくりな…息、俺に合わせてやってみ？」
1人じゃ深呼吸ができそうにない廉の肩をさすりながら、俺も一緒に深呼吸をする
海「病院そこだから、ちょっと連絡してくる。」
海人はそう言って携帯を持って立ち上がった
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ほるる(プロフ) - yk0u0ypさん» そう言っていただけて、嬉しいです。ありがとうございます。最後まで楽しんでもらえるように頑張りますね！ (2020年3月17日 22時) (
レス) id: 1262312f39 (このIDを非表示/違反報告)
yk0u0yp(プロフ) - 長くなるのは読み手としては大歓迎ですよ！最後まで楽しみにしています。 (2020年3月17日 16時) (レス) id: 93cffbdd8e (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - サンリオさん» サンリオさん、ありがとうございます。何度も読んで頂けるなんて本当に嬉しいです。最後までよろしくお願いします！ (2020年3月5日 23時) (レス) id: 8f17583e90 (このIDを非表示/違反報告)
サンリオ(プロフ) - 1日に何度も読み返してます。続きも楽しみです (2020年3月1日 18時) (レス) id: 2408a5fc04 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - まりさん» まりさん、ありがとうございます！これからも、楽しみにして頂けるように内容も文章もしっかりら考えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 (2020年2月29日 10時) (レス) id: d4a1ad85f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年2月16日 16時
