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S
隣で俺たちに文句を言ってる海人はどうでもいいとして
なんか廉を軽く論破してしまった
だって、廉がすごい自分のこと下げて言うから
分かってる、誰よりも廉自身が悔しくて情けない思いしてるのは
でも、情けなくなんてないって
廉は十分頑張ってるって伝えたくて
気付けば言葉がつらつらと出てきてた
さすがに廉も驚いた顔してたけど、俺が話し終わると
ふっと笑顔になった
そうだよ廉
お前はそうやって笑ってて
その笑顔を見て、無事でよかったとさらに思った
そんなことをしてたら
病院に着いて
普通のバスかのように救急車を降りる
こんな使い方よくないのかもしれないけど
大丈夫そうとは言え、廉を１秒でも早く病院に連れて行くことは絶対に必要だったから
間違ってはないはず
降りると病院の入り口に大倉先生が立っていた
海人は廉の荷物を持ち
俺は廉の体にそっと手を添えて
ゆっくり先生の元へ歩いた
大「よぉ来たな。待ってたで。」
病院に来るの待ってたって…それどうなの…
海「先生！お久しぶりですね！」
大「せやなぁ。相変わらずそうやな。あ、廉！大丈夫やったか？」
廉「うん。」
大「びっくりしたよなぁ。ほんますごい経験やでお前ら…」
そう言いながら、先生は廉の頭にポンと手を置いてニコッと笑った
廉「先生…ごめん…俺…」
大「何謝ってんねん。大丈夫そうでよかったわ。頑張って耐えたんやな。廉、偉かったでー？」
先生の顔を見て、また少し落ち込み気味になってしまった廉の頭をグシャグシャと撫でながら小さい子に向かって喋るような言い方で返す先生
廉「ちょ…やめろや…」
大「はははっ笑 ほな、一応検査するから行くで？紫耀、海人、お前らも中で待っとって？」
「はい。」
廉の肩に手を回し、そのまま歩き出した先生が俺たちの方へ顔だけ振り返りそう言った
そして隣で車椅子を持っていた看護師さんにも顔を向け、小さく首を横に振った
きっと、廉が歩かなかったときのために用意してくれてたんだと思うけど
廉の様子を見て、必要ないって判断したんだろう
嬉しい判断になってよかった
看護師さんも、笑顔で無人の車椅子を押して歩き始めた
そのまま、先生と廉は診察室へ入って行き
俺たちは廊下の椅子に座って待っていた
海「まじで…すごい展開だったね…」
ふと、海人が喋り出した
「確かにな…ドラマかよ…」
海「正直まじで焦った…」
「そんなの、みんなだろ。焦らねぇ方が無理だって。」
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ほるる(プロフ) - yk0u0ypさん» そう言っていただけて、嬉しいです。ありがとうございます。最後まで楽しんでもらえるように頑張りますね！ (2020年3月17日 22時) (
レス) id: 1262312f39 (このIDを非表示/違反報告)
yk0u0yp(プロフ) - 長くなるのは読み手としては大歓迎ですよ！最後まで楽しみにしています。 (2020年3月17日 16時) (レス) id: 93cffbdd8e (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - サンリオさん» サンリオさん、ありがとうございます。何度も読んで頂けるなんて本当に嬉しいです。最後までよろしくお願いします！ (2020年3月5日 23時) (レス) id: 8f17583e90 (このIDを非表示/違反報告)
サンリオ(プロフ) - 1日に何度も読み返してます。続きも楽しみです (2020年3月1日 18時) (レス) id: 2408a5fc04 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - まりさん» まりさん、ありがとうございます！これからも、楽しみにして頂けるように内容も文章もしっかりら考えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 (2020年2月29日 10時) (レス) id: d4a1ad85f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年2月16日 16時
