＊ ページ22
岸side
.
「…も、もしもし…」
廉『……ごめん、遅くに。』
「いや、」
廉『連絡も…全然返さんで……、ごめん。』
「…ぅん。」
淡々とした、落ち着いた声
元気がなさそうなのは明らかだけど
声が聞けただけで、内心ちょっとホッとする
廉『岸さん…今1人？』
「ぁ…ぅん、ひとりひとり。大丈夫よ。」
スピーカーにしてます、とは言えない
廉『……そか。』
「ぅん。え、ごめん1人じゃダメだった？」
廉『ぁ、んーん…ダメやないよ。』
そこで何となく声の響きに違和感を覚える
「…廉、外いる？」
廉『………。』
「ぇ、廉？」
廉『……っ、…岸さん…っ…、助けて…っっ…』
紫「おいっ、お前今どこ？！」
廉『…っ、ぇっ…し、』
「ぁっ…ごめん廉、ちょ、
神「廉！良いから教えて！どこいんの！」
廉『……っ、なん…』
紫「どうでもいいだろそんなの、早く言え！どこ！」
.
.
海人side
「……廉…」
＿＿〇〇川の、河川敷
いつか、5人で仕事終わりに立ち寄った
静かな河川敷
ドームが決まった時だったかな
嬉しくて嬉しくて、みんなで飲みに行った帰りに
たまたま足を止めた場所
あの日も…今日と同じ満月だった
振り返った廉は、俺に気付いた瞬間
綺麗な顔を歪ませて視線を下に落とした
神「…ほら、寒いっしょ。紫耀のだけどこれ。」
春とはいえ、まだ夜は冷える
廉が今日、薄手のカーディガンしか着てなかったことを伝えると、ジンが紫耀の上着を勝手に持ち出した
廉「……っ…、っっ……」
神「どーした？何があったん。」
ポロポロとこぼれ始めた涙に、震える肩は
華奢な体をいつも以上に儚く見せ
＿＿海人、ごめんっ……
告げられた話に、俺も涙が止まらなかった
.
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ほるる(プロフ) - KIKIさん» ありがとうございます。長らくなんてとんでもない、メッセージを下さるだけでとても嬉しいです。いつもありがとうございます。私の表現を受け入れて肯定して下さることもとても嬉しく思っています。小話企画もどうぞよろしくお願いいたします。 (3月25日 18時) (
レス) id: 61c318eec9 (このIDを非表示/違反報告)
KIKI(プロフ) - 更新ありがとうございます！長らくコメントをしておらずすみません( .. )読む度にほるるさんの言葉の紡ぎ方や表現の豊かさが素敵でお話に浸ってる時間が最高に幸せです!!そして、インスタの小話企画も大好きで26日が楽しみです!! (3月25日 3時) (レス) @page17 id: 7d9da2c2be (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - 紬さん» ありがとうございます。言葉で感想を伝えてくださり、いつも本当に感謝しています。更新率が低くて申し訳ありませんが、引き続き頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。 (3月10日 19時) (レス) id: 61c318eec9 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - 作品読みました。寒暖差が激しいので体調に気をつけて更新頑張ってください!!応援してます(^^) (3月10日 19時) (レス) @page11 id: af644f2703 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - 更新ありがとうございます!!マロのほうにもコメントを送ったりしてます インフルの事書いたのは私です。今は体調は治りましたので返信見ましたが気にかけてくださり、ありがとうございます。 (3月10日 19時) (レス) @page11 id: af644f2703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2024年1月30日 19時
